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散日拾遺

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暖かすぎるバレンタインデー

2024-02-14 13:23:47 | 日記
2024年2月14日(水)
 昨日の最高気温は16℃、今日は18℃でしかも風がない。早すぎる春の気配は、嬉しいよりも不気味である。
 昨春どこからかやってきて庭の植木鉢に芽吹き、水もやらずに放っておいたのにぐんぐん伸びて花を咲かせたこの植物は、ベンケイソウというらしい。

   
左:2023年3月20日
右:同年10月23日

 冬とともに枯れたものの、足元に子がいくつも芽生えているのに昨日気づいた。

   
左右とも:2024年2月13日

 その横で、今日はカメが水から出ている。そこここに春の気配。


 ついでのことに、バレンタインデーの由来について:
 そもそも西暦269年2月14日、クラウディウス2世治下のローマにおける迫害に際して、司教ウァレンティヌスが殉教したのを記念するものとされる。ただ、同じ時期に同名の殉教者が他にもあり、それらのイメージが重畳しているらしい。
 クラウディウス2世(在位268-270)は軍人皇帝の一人であり、短い治世に北方の異民族をたびたび破って力を示した。ゴート族をドナウ川から退却させたというので、クラウディウス・ゴティクスなどと呼ばれる。然るに当時ローマの若者の間に厭戦気分があり、その理由が結婚生活への執着にあるとして、兵士たちの結婚を禁止した。ウァレンティヌスはこの禁令に背いて若者たちの結婚式を執り行い、そのために処刑されたと伝えられる。そうしたところから恋人たちの守り手として崇敬を集めるようになったのが、今日のバレンタインデーにつながるらしい。
 クラウディウス2世はこうして若い兵士らの尻を叩き、ヴァンダル族を討つべく勇躍出陣したが、陣中で疫病にかかり270年1月に没した。彼によって前途を阻まれたゴート族が、宿願のドナウ渡河を果たすのは一世紀後の375年、これがゲルマン民族大移動の号砲となる。

Ω

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