プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

夏をお見逃しなく

2016-07-19 22:18:34 | 湯浅湾ツアー

 梅雨が明けました。

 シーカヤックに乗って海上で潮風を浴び、
 人の入ってこれない海岸線でシュノーケリングするのが、
 最高に気持ちいい季節の到来です。

 潮風には、エアコンでは出せないすがすがしさがありますし、
 海水には、プールや風呂や温泉では出せない、
 全身の細胞を生き生き活性化させる力があります。
 
 その両方を実感できる
 シーカヤック&シュノーケリング。
 この楽しみ、喜び、すがすがしさ、開放感を
 ぜひ多くの人に味わって頂きたいですね。

 定番の湯浅湾ワンデイツアーでは、
 全く初めての人でも楽しめるように、
 コースを開拓しています。
 長年事故ゼロの実績で安心してご参加頂けます。
 夏をお見逃しなく。
 http://www.island-stream.com


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大切にしている定番ツアー

2016-07-17 21:25:12 | 湯浅湾ツアー

 今年も真夏のシーカヤックシーズンを迎えています。

 湯浅湾ワンデイツーリングコースでは、
 シーカヤックで無人島や人の来れない海岸線まで漕いでいき、
 そこでシュノーケリングを楽しむツアーが、もうかれこれ10年以上、
 毎年の定番となっています。

 長年の定番となるからには、
 安定して楽しめるクオリティや、
 飽きのこない素晴らしさがあるってことなのですが、
 何千回とこのコースのツアーを開催しているガイド側も、
 毎回様々な違った方々とご一緒させていただき、
 飽きることなく楽しませて頂いています。

 いや、全く飽きたことがない、と言えば
 正直ウソになりますが、
 10年を超えたくらいからもう、
 飽きるとか飽きないとかそういう領域を超えてしまいましたね。
 
 長年の積み重ねで、
 皆さんにより安心して楽しんで頂けるノウハウを蓄積し、
 さらなる安定したツアーが可能となることによって、
 もっと様々な層の人々に、海の魅力を体感していただける。

 そういうことで「定番」を大切にしているわけですね。

 アイランドストリームの湯浅湾シーカヤックツアー、
 真夏の定番ワンデイコース、いつでも予約受付中です。
 http://www.island-stream.com 


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イワシの群れ

2016-07-02 23:00:43 | 湯浅湾ツアー

 アイランドストリームの湯浅湾シーカヤック・ワンデイツーリングコースでは、
 ツアー中にシュノーケリングが楽しめる時期に入りましたが、
 いま結構イワシの群れが入ってきていまして、
 さーっとシャワーのように流れる大群を見ることができます。

 ひとつの群れで数百匹はいる感じですが、
 多ければ多いほど、見ていて爽快感がありますね。


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洞窟シュノーケリングなども

2016-06-26 22:31:26 | 湯浅湾ツアー

 6月も後半になり、気温、水温ともに上がって、徐々に、
 真夏の海の始まりの様相を呈してきました。

 これから先は、当店アイランドストリームの湯浅湾シーカヤックツアーにて、
 シュノーケリングも楽しめる時季となります。
 海況がよければイワシの群れや小鯛の群れ、
 また黒潮に乗って南方からやってきた熱帯魚を観賞することができます。

 そしてそれら魚を観ることも楽しいですが、
 さらに条件が整えば、洞窟の中に入っていくシュノーケリングも
 楽しめます。

 ツアー時だけでなく、プライベートでも、これからの時季、
 さーっとカヤックでしか行けない場所まで漕いでいき、
 そこで素潜りして一日過ごしたりキャンプしたりするのが好きなのですが、
 シーカヤックはこれからの季節、海遊び水遊びシーンで
 ますますその真価を発揮することでしょう。

 湯浅湾のシーカヤックツアーは、毎日予約可能ですし、
 その他の場所でもあちこちでツアーを開催しています。
 シュノーケリングセットは無料貸出しています。
 ぜひお越し下さいませ。
 http://www.island-stream.com<


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艇庫サービス 関西屈指のフィールドをあなたのホームグランドに

2016-06-15 00:08:59 | 湯浅湾ツアー

 和歌山・湯浅湾は、
 京阪神からも日帰りで来ることができ、
 しかもちょっと漕ぎだすと、
 秘境めいたエリアにまでアクセスできるところが面白い。

 日本全国素晴らしいフィールドはたくさんあれど、
 大都市圏から日帰りで通えるような場所ってなかなかないんですね。
 観光だけではなく、日常の延長線上で自分自身でも楽しめる、
 しかも比較的波穏やかな、好フィールド。
 
 当店アイランドストリームは、
 そんな湯浅湾のフィールドの目の前にベースを構えています。
 この春にベース基地を大幅に改造し、
 自艇をもって楽しみたいけれど、家に艇を置いておく場所がない、
 とおっしゃる方のために、艇庫サービスもご用意しています。
 また、自艇持ち込みで自分で漕ぐ方のための駐車場や、
 艇水洗い場も完備しています。
 そして、カヤックやアウトドアの愛好家が交流できるように
 カフェ「The 7th Sense Cafe」も先頃オープンしました。

 これからアイランドストリームでは、
 ご自分でシーカヤックを楽しむ方をより応援していきたいと考えています。
 艇ご購入者や艇庫サービスご利用者には、
 その日その日の気象海況のアドバイスや、
 ツーリングコースのアドバイスなどもさせていただきます。

 カヤックを上達する一番のコツは、
 自艇およびホームグランドを持つことなのですが、
 アイランドストリームではその体制が万全に整っています。
 ぜひご利用くださいませ。
 なお、艇庫サービス案内はこちらをご参照ください。
 http://homepage3.nifty.com/creole/teiko.html


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黒島ツアー 湯浅湾

2016-06-03 22:58:46 | 湯浅湾ツアー

今日は湯浅湾・黒島ツアーだった。

4億年もの間、風波に穿たれてできた数百の洞窟があるすごい無人島。
和歌山の海岸線、湯浅湾のフィールドの底力をとくと感じさせてくれる、
別世界。 

洞窟の向こうに淡路島や鳴門、徳島阿南海岸、
伊島なんかが見えたりして旅情を誘う。

さて、このフィールドでのツアーですが、
平日ならばいつでもリクエストにお応えしますし、
また7月2日(日)にも催行予定しています。
予約受付中。
http://homepage3.nifty.com/creole/kuroshimatour.html 


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サンセット・カヤックヒーリング

2016-05-09 23:34:22 | 湯浅湾ツアー

 当店アイランドストリームは、
 目の前すぐに湯浅湾が広がる海辺のオープン空間をベース基地にしていますが、
 水平線の向こうに落ちてゆく夕日が、賭け値なく美しいスポットでもあります。

 うちでは普段から、全く初めての人でも楽しめる、
 シーカヤック・デイツアー(ワンデイ&ハーフ)を開催していますが、
 加えて、海面と大空を染め上げる夕焼けを海上から楽しむ、
 「サンセット・カヤックヒーリング」ツアーも催行しています。

 このツアーでは、通常のシーカヤックツアー以上にのんびりと、
 「漕ぐ」というより、「漂い」ながら、
 全身を包み込むような空と海の色彩変化を体感するのですが、
 ほとんど遠出しないので、
 より手軽に楽しみたい方にも向いていますね。

 遠出しなくても楽しめるというか、 
 大して漕がずとも、
 浮かんでいるだけでも満ち足りた気分になれる不思議な時間帯が訪れるのが、
 サンセットの海上空間なんですね。
 だから「カヤックツーリング」といわず、「ヒーリング」と銘打っています。
 
 そして今の時期、周囲の山々で一斉に咲き誇るミカンの花の香りが、
 ちょうどこの時間帯に海上に漂いはじめます。
 日中の海風から夜の陸風に切り替わるのがこの時間帯で、
 風が山肌を撫で、何億という数の花弁からの香りを海面に届けるわけです。

 潮の香と混じり合ったミカンの花の香り。
 季節限定の高貴なスペシャルブレンド。

 なお、このツアーはカヤックのみならずSUPでも可能です。
 詳細はこちらをご覧ください。
 http://homepage3.nifty.com/creole/sunset.html 


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定番のツアーは毎日開催

2016-05-01 23:11:10 | 湯浅湾ツアー

 最近ブログの更新の間がちょっと開いてしまっていて、
 また、たまにアップしてもカフェの話ばかりなので、
 ツアーの方はどうなってるの? と思われているかもしれませんが、
 そこはぬかりなく、長年やっているメインの仕事ですし、
 気持ちを込めてツアーを開催しています。

 定番の湯浅湾シーカヤックツアーは今、
 風薫る気持ちのいい時期を迎えています。
 ゴールデンウィーク後半のご予約も可能です。
 ぜひお越しくださいませ。
 http://www.island-stream.com


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やびつ海岸のベストシーズンは冬場。

2015-12-29 09:29:43 | 湯浅湾ツアー

 先日のやびつ海岸ツアーの時の写真。

 北方的な野性味を帯びた湯浅湾北岸エリア。
 北風の風裏となり、
 太陽光線が真正面から暖かく照らしてくれる冬場こそ、
 その美しさの全貌を見せてくれる。

 洞窟、断崖絶壁、静かにたたずむ入り江、巨石・奇岩・・・、
 京阪神から日帰りで来れる場所でありながら、
 知床っぽい雰囲気も漂っている。
 何度漕いでも飽きない、素晴らしいフィールドだ。 

 まあ紀伊半島には、北風の風裏になる海岸線も多く、
 そういう場所は南からのうねりが入るので夏場の方が波高い。
 逆に、長年外海のうねりに洗いざらされることにより、
 岩や断崖がすごく複雑な形状になっている。
 
 冬場はそんな場所を漕いでみる、探してみるのが面白い。
 さしあたって、このやびつ海岸がイチオシにおすすめ。


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冬のやびつ海岸の透き通った美しさ

2015-12-18 21:16:35 | 湯浅湾ツアー

 冬季の湯浅湾はやはり、やびつ海岸がいい。
 北風の風裏で、太陽光線が真正面を通るので、
 よほど西高東低の冬型が強まらない限り、
 穏やかさ、心地よいポカポカさの中をツーリングできる。

 そして、この時期の海や景観の透明感は格別のものがあります。

 冬にフィールドに出るってなぜか、
 他の時期に比べても一段と野性の中に入る感覚が強くて、
 後々印象に残ることが多いんですね。

 アイランドストリームの湯浅湾ワンデイツアーでは、
 4月頭くらいまでこの「やびつ海岸」方面ツアーをメインに開催しています。
 当店目の前の浜からは、
 初心者にとってはやや遠い距離を漕ぐことになるので、、
 よりラクにアプローチできるよう、トレーラーにカヤックを積んで移動し、
 ある程度近くの海岸から出艇するようにしています。
 どうぞお越しください。 
 http://www.island-stream.com


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サンセット進水式

2015-10-06 19:44:46 | 湯浅湾ツアー

 今日もまた、サンセットの海に出ました。

 今日はウォーターフィールドカヤックスの
 シメスタ500 五分割艇をご注文いただいていたお客さまの納品&進水式を兼ねて、
 美しいひとときをご一緒させていただきました。

 日が沈んでから、徐々に変わりゆく海と空の色彩。
 オレンジからダークブルーへ、球を思わせるグラデーションの天体。
 まさにここは惑星であるということを、意識させられましたね。 

 Yさん、おめでとうございます。
 素晴らしいネイチャーライフを約束する切符を手に入れられたわけです。
 末永く、安全にお楽しみください。 


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サンセットの海を漂う

2015-10-06 14:11:35 | 湯浅湾ツアー

 昨日、黒島ツアーとダブルヘッダーで、サンセット&夜光虫ナイトツアーを催行しました。

 素晴らしい美の世界。
 言葉にならない、言葉というものがむなしくなるひととき。


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なにげにすごい4億年前の地層の島

2015-10-06 13:24:45 | 湯浅湾ツアー

 昨日、湯浅湾南岸・黒島ツアー催行しました。
 貫通系、迷路系、袋小路系、水路系、隣の洞窟とのジョイント系、
 などなど、100以上数え切れないくらい洞窟の多い島。

 こんなところが何気にある湯浅湾、すごいと思うね。
 と同時に、こんなところに誰も気づかない和歌山の観光シーン、
 だいぶ遅れてるなと思う。

 だけど、むしろ下手に気づかないほうがいいのかもしれない。
 なぜなら、一昔前の「観光」イメージでの観光PRに臨むと、
 変に人工的に手を加えようとして、一気に俗化してしまうから。

 現在の最先端の自然観光、
 エコツーリズムのスタイルとは、
 人工的インパクトを与えず、
 太古以来そのままの姿の自然と、
 心深く静かに対話することにある。
 そこで自然の妙味に驚嘆したり、世界の豊かさに心を巡らせたり、
 同じ自然を見て神話や伝説を作った古人の心に、
 想像を馳せたりすることにある。

 ただの気晴らし、物見雄山としての観光ではなく、
 自分の人生、心をより肥沃にしてゆくための観光。 

 で、それには、ある程度の知的レベルが必要になってくる。
 しかしそれを扱う行政などの側がまだまだそのレベルに来ていない。
 だからダサい看板を作ったり、
 一部を削って休憩所やトイレや土産物屋を作ったり、
 変なアナウンスを轟かせた漁船観光を前面に押し出したり、
 変なギャルのモデルをあしらった観光パンフレットを作ったりする。

 実は日本のツーリズムは遅れている。
 タイ、ベトナム、インドネシア、インドなどより遅れている。
 一言で言って、センスがない。
 遊びを知らないからだ。
 遊びというものの価値を下に置いているからだ。
 だが、遊ばないと、ほんとうの豊かさは絶対にわからない。
 遊ばない人が、観光PRすると、絶対ヘンなことになる。
 だから、まだしばらく人知れず秘境のままの方がいいのかもしれない。


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光線のマジック

2015-10-03 21:09:15 | 湯浅湾ツアー

 今日の湯浅湾ワンデイツアー。
 定番のやつですが、今すごくいいシーズン。
 
 夏場とは太陽の入射角度も、
 光線の強度も全然違うのですが、
 この「光の入り具合」ってのはすごく重要なポイント。

 今日のお客様も、
  「こんな美しい海辺に来たことがない」とおっしゃっていました。
 この時期特有の空気の透明感、
 そして光線の入り具合のなせるマジックです。 


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島に書いたラブレター

2015-10-02 12:34:30 | 湯浅湾ツアー

 白上山からのぞむ、いぶし銀の湯浅湾。
 海の真ん中にある無人島が、かるも島。
 
 先日のシーカヤック&奉納演奏ライヴの際に、
 みんなでかるも島に宛てたラブレターを書きました。

 鎌倉時代のアーティスティックな高僧・明恵(みょうえ)上人は、
 若かりし頃この島で修業しましたが、
 壮年期になってもこの島の景観の美しさが忘れられず、
 まるで人間に宛てて書く手紙のように、
 島に対してラブレターをしたためたというエピソードが残っています。

 で、その文面は今でも残っており、それは、
 明恵上人に関する著書などで読むことができるのですが、
 先日ぼくらもそれにちなんで、島に対してラブレターを書きました。
 それらをまとめてボトルに詰め、近日中に島に埋める予定です。
 タイムカプセルとして、そのまま埋めておくか、
 あるいは何年か後に取り出してみたいと思っています。
 (毎年やってもいいけどね。200年後くらいの連中が読んでも面白い)

 島にラヴレターを書く、というのは、一見酔狂な、
 というか、キザったらしい行為のように思えますが、
 明恵上人は「マジ」で書いてた、というのがミソです。
 いや、マジというより、当然のこととして書いていた。 

 どういうことだろう? 

 人間はともかく、動物も「魂」を持っている、というのは動物好き、
 特にペットを飼っている人はよく分かることでしょう。
 虫や魚などもわかる人にはわかるでしょう。
 植物にも気心がある、というのも、そういう内容の本もあるし、
 そういわれて納得できる部分もある。
 「一寸の虫にも五分の魂」という言葉があるように、
 生命を持つものには全て、何か根底で通じる「気」
 のようなものが存在すると言っても、そうおかしくは聞こえないだろう。
 
 ならば石ころや風、島、大地にも気や心があるのかどうか?
 こういう無生物にまで行くとちょっと話は変わってきますね。
 普通の感覚でいくと、ないように思える。

 だけど、それを「ある」と捉えるのが、日本の仏教思想のユニークな所です。

 「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」と言って、
 草も木も、獣も土も川も石も、森羅万象全てに仏性が宿っていて、
 ことごとく成仏する、という考え方ですが、
 それが日本仏教の基本的な生命観なのです。
 森羅万象すべて分け隔てなく、このエコシステムの中で
 有機的に脈打っているという捉え方。
 
 それはおそらく仏教伝来以前から、つまり
 旧石器~縄文時代からの日本人の自然観であり、
 仏教伝来後それを「仏性」と言ったが、
 以前はアメリカ・インディアンがいうところの
 「グレート・スピリット」とかそういうニュアンスのものとして、
 ずっと存在していたのだろうと思われます。

 あえてわかりやすく図式化すると、
 自然のリズムとともに生きてきた人たち特有の生命観の系譜が
 何千年も連綿と続いてきて、
 有史以降そのベースの上に外来の仏教思想が乗っかったという構図。

 明恵上人は自然と一体化する行・瞑想を通して
 そのことを実感として、深々と感じていた。
 つまり日本仏教の真髄を全身で感得していた。
 島に宛てたラブレターというのは、
 心の内側から発せられた、ごく自然な行いだったわけです。

 で、その意図のなさ、てらいのなさ、自意識の自然さがとても美しいのです。
 行為そのものがアートになっているわけです。
 そのことに敬意を表し、
 800年後を生きるぼくたちも同じ事をしたというわけです。

 またアウトドアマンとしても、実は、
 こういう行為こそが安全性に繋がってくるのです。
 征服、制覇系のチャレンジではなく、
 自然との対話、一体化、リスペクトを抱くことによって、
 気象、海況の微細な変化に気づくことにもつながってくるわけですし、
  「詩情を大切にする」というのは、
 ただのセンチメンタリズムではなく、状況把握という、
 安全管理の根本にも繋がってくる一大事項なのです。
 そしてそれが面白いわけです。 

 海気を読む、とかもそうだし、
 おれたちはポエジーを大切にしたいからアウトドアをやり、
 自然のポエジーが最も繊細、濃密に感じられる行為だから、
 シーカヤッキングをメインにやっているというところがあります。
  
 深くて、豊かなんだよな。 


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