おとついは9.11だった。
2001年の9.11は衝撃的だったけど、今の世界情勢を見てると、1973年の9.11チリ・クーデターから全ては始まったようにも思える。
民主的な選挙によって誕生したチリの社会主義政権を、アメリカ政府に支援された軍部が武力で覆したクーデター。
そして「シカゴ学派」と呼ばれる新自由主義経済スタイルを押しつけ、徹底的に規制緩和させて国富を奪っていった。 https://ja.wikipedia.org/wiki/チリ・クーデター
その後、その成功例に味をしめたアメリカは世界中でそのやり方を展開していった。それをジャーナリストのナオミ・クラインは「惨事便乗型資本主義」とか「強欲非情資本主義」などと呼んだが、世間一般では「新自由主義」とか「グローバリゼーション」と呼ばれている。
よく「文明の衝突」などというけれど、どっちかというと衝突というより「おれのものはおれのもの、おまえのものもおれのもの」と強者が弱者を徹底的にいじめ収奪する、ジャイアンルールのパワー・ポリティクス。結果、負け組になるまいと過剰なまでにカネ金かねを追い求める世の中。
毎年9.11はその辺の所を考える日にしている。
世界の趨勢に飲み込まれず、「勝ち組・負け組」マーケティングの土俵にも乗せられることなく、どうやったら抜け穴から抜け出して豊かに生きていけるかということを。別に勝ちたくも負けたくもなく、誰にも支配されず誰をも支配せずという、普通の人間の普通の感覚で生きていく方法。
そう考えるとシーカヤックなんてまさにそういうツール。