前回書いたように、
ここ和歌山湯浅の栖原海岸の桜並木も特筆に価するけど、
ここらへんでは他にもこれからまだまだ特筆すべきものの目白押しなんだよね。
まずゴールデンウィークあたりから５月半ばにかけて、海辺のみかん山のみかんの花がいっせいに咲き、風に乗って海上までその高貴な香りが漂ってくるという、なんともエレガントなシーズンがやってきます。
古来日本では、一等高貴な香りは「かぐ」のではなく「聴く」と表現したそうですが、まさに「聴く」感じなのがみかんの花の香りです。「かぐ」は犬っぽいですが「聴く」は貴族っぽいですね。
ちなみにトルコ・イスタンブールのスレイマンジャーミーという場所では、宮殿の横にバラの庭園があり、海風を通してモスクの内部にバラの香りが立ちこめる、という時期があるそうですがそれも「聴く」系ですね。考えようによってはここ湯浅のみかんの花の香りも遜色なくそういうフィーリングのものです。
で、そんなのをじっくりカヤックから海上で「聴く」わけです。ぜひ遊びに来てくださいね。http://www.island-stream.com
