多くの人と同じようにマイケル・ジャクソンが亡くなってからちょくちょく気になってyou tubeなどでマイケルの過去の作品をチェックしたりしたけれど、そのたびになぜかマイケル経由でスティーヴィー・ワンダーの作品に行きつき、じーっと釘付けになってしまうことに気がついた。やはりすごいな、と。というわけで最近スティーヴィー・ワンダーがプチ・マイブームである。(マイケルの作品の並びになぜかスティーヴーのもよく並んでいるからクリックしてしまうのである)
そういやマイケル・ジャクソンとスティーヴィー・ワンダーは似たところがある。
子供のころからスターだったこと。
黒人でかつ人種の枠をはるかに超えた世界的スターであること。
人類愛的な思想の持ち主であること。
いろいろあるけれど、天才性もおそらく同レベルだろう。
しかしどちらがよりふさわしい才能の開かせ方をしたか、
となると、やはりスティーヴィー・ワンダーのほうに軍配が上がると思う。
「スリラー」以降の、特に90年代以降のマイケル・ジャクソンは、
ああーもったいないなあ~って感じするんだけど、
スティーヴィー・ワンダーは90年代に入っても、
「ジャングル・フィーバー」とか、かなりの傑作を作り続けているし、
なんというか軸が全然ブレていない。
天才が堕ちていく姿ってのは見ていて非常に悲しいものだけれど、
一方ブレずにテンションを保ち続ける長生きの天才って、
根源的なところで勇気づけられるものがあるようだ。
80歳、90歳になってもあっというようなアルバムを作って
喜ばせてくれるんだろうな、
スティーヴィー・ワンダーなら。
「トーキング・ブック」とか、
上で挙げた「ジャングル・フィーバー」とか、
いろいろ傑作アルバムがあるけれど、
最近よく聴いてるのは「ファースト・フィナーレ」ってやつ。
その中でも「the heaven is 10 zillion light years away」
って曲が昔から好きだったんだけれど、
改めて歌詞をじっくり聞くと、「すげえこと歌ってんだな」と思いました。
http://www.youtube.com/watch?v=Yk9XBPE3Hwk&feature=related
「天国ってのは1000億光年くらい離れた
遥かかなたにあるものだって人は言うけれど
本当はもっと近くにあるはずだろ。
じゃあ聞くが、
憎悪は1000億光年のかなたに、って
なぜ言わなんだい?
それほどおれたちは遥か遠くにきちまったんだ。
天国は1000億光年のかなたに、って
人は言うけれど、ほんとはもっと近くに、
そう、自分の心の中にある、
だから、
心を開いて、スピリットを感じろ」
という内容の歌なんだけど、
こういうのを歌ってクサくならずに
よく似合うところがすごいなと思っちゃうわけだ。
そして、スティヴィーワンダーのほかにこういう歌を歌って誰が似合うだろうかと色んな人を思い浮かべたけれど例えばジョン・レノン、ボブ・マーリー、そしてマイケル・ジャクソンはちょっと違うんだけどまあ似合うだろう。ほかあの人とかあの人とか、・・・と色々考えてると死んじゃった人ばかりになってきちゃったので生きてる人をと考えるとアルジェリア出身のグナワ・ディフュージョンのボーカルの奴とかエイジアン・ダブ・ファウンデーションの奴らとかキューバ出身の天才ピアニスト・オマール・ソーサとか西アフリカ・ベニン出身のアンジェリーク・キジョーとかセネガルのユッスー・ンドゥールとかインド系イギリス人のタルヴィン・シンとか、アジア/アフリカ系に多くいる気がするなって思いました。
で、さらに考えると、
そういう人らのイメージとしてシーカヤックに乗ったら非常に似合う感じがする。
「心を開いて、海のスピリットを感じろ」ってのが、
シーカヤックの本質だからな。