
先日、来たる6月10日(日)に行う湯浅~紀伊田辺間
50キロツアーの下見でそのコースを漕いできました。
紀伊半島を南下してゆくコース。
何度漕いでも、岬一つ越えるごとに
だんだんだんだん黒潮の香りや気配が微妙に、
グラデーションのように濃くなっていくのが感じられて、
好きなコースのひとつです。
海のブルーの物理的な色の変化もありますが、
頑張って漕ぎ続けて漕ぎ終えた充実感の中では、
いわゆる黒潮フィーリングってやつが、
心の中のキャンバスで、
まるで虹色のグラデーション変化のように広がっています。
実体験により、心の中でのみ描かれる色彩。
というとクサく聞こえるかもしれないけれど、
海の鼓動そのものとひとつになるシーカヤックの世界では、
すくなくともぼくは、テクニックや道具うんぬんのウンチクより、
そんなふうな目に見えない感性の世界にこそ、
無限の魅力が広がっていると確信しています。
ただ50キロとなるとそれなりの漕ぐ力と体力を要します。
だけどそれくらい漕いで、岬をたくさん越えていかないと
心象風景として立ち現れるレベルの変化を五感で捉えることは
難しいです。
これもシーカヤックの面白いところだけど、
「感性の世界」とか「目に見えないフィーリング」とか、
そんなナヨナヨしたオカマみたいなことを言うためにこそ、
体力が必要だったりします。
まあ、今回のはそんな屈強な猛者みたいな体力までは
要しないですけれどね。
50キロツアーの要項はこちら。
http://homepage3.nifty.com/creole/longtour.html