






香川県豊島~山口県祝島間の
瀬戸内カヤック横断隊の旅もおかげさまで無事完遂し、
昨日やっと帰ってきました。
横断隊の旅、面白かった。
1週間で250キロくらいを漕ぐことになるので
「完漕」とかそういうことに目がいきがちだけど、
ただ漕ぐだけならば実はもっと早く辿り着くこともできる。
だけどレースじゃあるまいしそんなの面白くない。
そうではなく連続して島から島へと渡っていき、
徐々に移り変わっていく瀬戸内の海をじっくり味わいつつ
チームとして旅することが目的だ。
大事なのは中身。
豊島~祝島間を漕ぐという形式のキャンバスに、
どんな絵を描くのか、
その絵が大事だっていうことで、
何日で行けたとか、一日何十キロの最長不倒とか自慢するのは、
絵ではなくガクブチを愛でるようなもの。
そもそもシーカヤックの旅とはそういうものなんだ。
地球が回転することによって生まれる海流「黒潮」に対して、
月が引っ張ることによって生まれる潮汐流の世界。
それが「せとうち」。
ときに今回は満月の大潮周り。
最終日、前方に満月、後方に朝日のご来光という
絶妙のシチュエーションで祝島を目指した道のりのことは
いつまでも忘れることはできないだろう。
そして田ノ浦から望む祝島の全景。
ゴール後の全員での感動の共有。
祝島の人たちの優しさ。
今回の旅で得たことを大事に
今後に生かせていきたいと思った横断隊への参加だった。