先週末16日(土)の黒島ツアー、
17日(日)の産湯海岸ツアー、
いずれも無事終了しました。
はるかかなた、小笠原諸島あたりにある台風からやってくる
うねりの影響も微妙に受けながらの催行でしたが、
シーカヤックを漕ぐ分には別段なんてことなく、
紀州特有の新緑の生命力を感じながら、
海を楽しむことができました。
黒島は洞窟もさることながら、
南方系の植物「ハカマカズラ」の北限というだけのことはあって、
アイランドストリームのベースあたりとはまた違った、
独特の南国の気配が感じられます。
この日は十九島(つるしま)周辺で、
ソラスズメダイなどの熱帯魚が泳いでいるのが海上から見えました。
黒潮、入ってきてるわけですね。
そしてさらに岬を一つ越え、湾も一つ越えたところにある産湯海岸は、
まるで黒潮感覚のホットスポットのような場所で、
さらに南国の空気が漂っています。
ツアー後、町木であるアコウの木の横に座ってる
89歳だというばあさんとアイスクリームを食べながら話しましたが、
これまたなんとも、南の島に来たみたいな、空気の止まったひとときで、
とてもよかったです。
シーカヤックを通して五感で捉える、紀州の海岸線の、場所ごとの変化。
岬ひとつ南に行けば、徐々に濃くなってくる黒潮の気配。
「遊び」を通して全身でそれを実感すること。
まだ世の中にはそういうものを大事にする価値観はないですが、
何世代も先をゆく、極上のリッチさだと思いますね。
日本の自然って、黒潮によって育まれているわけだからね。
地球規模の視野で見ると、日本と同緯度の他所は多く、
砂漠地帯になっています。
つまりこのみずみずしい国は、黒潮によって支えられているわけで、。
こうやって黒潮を感じることによって、日本の自然っていいなあと改めて思いますね。