プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

黒潮の木

2019-12-05 23:30:00 | 黒潮文化の旅
 
 




 1枚目がガジュマル、2枚目、3枚目の写真がアコウの木だ。どちらもよく似たタイプだがガジュマルは熱帯〜亜熱帯系の植物で、アコウは亜熱帯〜温帯系の植物。琉球列島では南に行けば行くほどガジュマルが増える一方、ある程度北上するとガジュマルが消え、アコウだけになる。そしてぼくの住む和歌山湯浅湾はアコウ分布の北限だ。それらの植生によって、黒潮の濃淡具合が連想できて面白い。
 

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琉球弧の黒潮文化

2019-12-05 22:55:17 | 黒潮文化の旅

 鹿児島以南の島々のお面は南に行けば行くほどパプアニューギニアあたりのメラネシア的要素があり、一方北のものは大和や大陸系の影響が強まっていたりして、その南北の文化の波のせめぎ合い、重なり合いが垣間見れて面白い。その中で最も北に位置する甑島なんかはもろにナマハゲとからさらに北方の要素も入ってる。沖縄のそばにある与論島ではあえて大和と琉球の要素を掛け合わせた十五夜踊りってのが習俗化していて、島の指向性が表出されている。日本は思っている以上に多様で開けた世界だがそれは琉球弧の黒潮文化が屋台骨となっている。

 黒潮の道を通すと、アジアや太平洋地域の文化が一繋がりのものに見えてきて、面白い。
 その中にある日本列島。
 島々の連なりとしてみると、その重層性がよくわかる。
 ヤポネシアというやつですね。


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黒潮ブルーの色たち

2019-12-05 22:35:02 | 黒潮文化の旅

 

 黒潮ブルーの色合い。

 太陽光線の入り方によってこんなに変わる。

 上から
 ・徳之島沖
 ・沖永良部島
 ・奄美大島
 ・出雲 日御碕

 どの色の力強く、美しい。

 


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海洋ゴミの現実

2019-12-05 22:30:24 | 黒潮文化の旅

 奄美の加計呂麻南部のとある浜。こんな場所にもこんなに漂着ゴミが。もちろん住民が捨てたものではなく、漂着ゴミ。

 これが世界の海ゴミの現実。


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ヤポネシアの起点

2019-12-05 22:12:00 | 黒潮文化の旅







 奄美・加計呂麻島の深い入江、呑ノ浦。
 ヤポネシアという秀逸な世界観が生み出された起点。
 狭い入江だが真ん中が深く、エメラルドからブルーへのグラデーションがひときわ美しい。

 壕の中の舟は対戦末期の特攻艇・震洋。ここで特攻訓練をしたあと特攻司令を受けた島尾敏雄は数日後の終戦で命拾いする。後年、作家としてヤポネシアという概念を提唱するに至る際にも、また、ここを訪れている。

 ここの潮風と、波音と、この色がその平和思想に影響を与えている。

※先日行った奄美〜沖縄取材旅行より。

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奄美~沖縄へ取材旅行

2019-12-05 21:32:09 | 黒潮文化の旅

 ご無沙汰しています。

 先日まで奄美~沖縄にかけての旅に出ていました。
 次作「黒潮ストリートの知恵」の取材旅行です。
 これからぼくはアイランドストリームでのガイド業務と、作家活動の2足のワラジでやっていこうと考えています。

 今回の旅は本当は、シーカヤックにテント、寝袋、食料などを積み込んで奄美の加計呂麻島を10日近くに渡って周遊し、さらにその下にある与路島、請島を巡ろうと考えていました。が、悪天候、シケ続きであまりよいシーカヤッキングができそうになく、2日で断念。代わりにフェリーに乗ってさらに南下し、沖永良部島、与論島、沖縄本島とそれぞれ巡り、黒潮圏の文化的ルーツを探る旅をしました。

 正確に言うと、まず関空から鹿児島まで行き、鹿児島港からフェリーで奄美まで行き、加計呂麻でカヤックトリップを行った後、フェリーで島伝いに沖縄まで南下したということになります。

 上の写真は、奄美・加計呂麻島のものです。
 島に着いた日はこんな感じで良いコンディションでした。
 翌日、海に出た途端にタフなコンディションになったというわけです。

 これから何回か、この取材旅行の写真や短文を記したいと思います。


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