プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

天を舞う光

2021-01-06 20:02:53 | 紀伊半島

 去年はけっこうブログ更新さぼってましたけど、今年はそこそこ頻繁に記事アップしていくことになるかと思います。ここ、気軽に好きなことをかけるし、いいんですよね。SNSとかだと、他者との関係などもあるから変に発言に気を遣わざるを得ないところもあるけれど、ここは自分自身およびアイランドストリームの発信の場でもあるからむしろ気兼ねせずたくさん書いた方がいいという面が多いから。
 なにげない着想にもつながるし。
 このブログ、だいぶ長くやっていますけれど、読んでくださっている方には、知らない人だとしてもほんとに親愛の情のようなものを抱いています。ありがとうございます。
 というわけで、どうぞよろしくお願いします。

 で、写真は、雨上がりの伊勢・滝原神社。
 沖縄のウタキそっくりの風情。

 雨が上がって木々の枝葉のあいまから太陽光線が差し、その光が地上からわきあがってきた水蒸気に放散されて木々や岩や石ころすらもがベールをまとったように、神秘的な雰囲気を醸し出している。天から光が差すというより、地上から光が天に戻っていくような感じに見える。こういうひとときが伊勢的だなあと思えた。

 これまで熊野に比べて伊勢はどうも本質を掴みかねてた感があったけれど、昨年末に紀伊半島シーカヤック一周及び熊野から伊勢まで古道を一筆書きで歩いてみて、なんとなく感じるものがあった。熊野は環太平洋的だけど伊勢は無国籍的いや非ルーツ的というか非地球的というか地上を離れて天を舞うような自然イメージ。まあ何のこっちゃわからんだろけど、この辺の感覚をいずれ何らかの形で表現したい。


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2021-01-06 19:34:39 | 熊野

 最近、道というものについても色々考える。先日、熊野古道の伊勢路を熊野から伊勢まで歩いた。

 以前は道なんてものより道なき道を行くみたいなのがよく、だから道などない海が好きだったのですが(その嗜好性は変わらないけれど)、たしかに古い道というのも興味深いなと改めて思えるようになってきた。
 だいいち、こんな石畳やらなんやらを敷いて、人力で道を作ることだけでも超たいへんだったろうとしか言いようがないし、かつまた過去に何万、何百万、何千万という延べ人数の人々に歩かれてきただろうその道の、眼に見えない年輪と一人一人の想いなどを考えると、ああすごいもんだなと思わざるをえない。

 しかし、じぶんが歩いている分には、周囲には誰もいないしほとんど静まり返っていて、その中で小鳥の鳴き声なんかが聞こえてくるだけで人間の気配などまるでなく、すべての人々の思念が幻だったように思えてくる。そしてぼくが歩いていたその瞬間瞬間の思念も、やがて同じ幻の中に吸収され、消えていくというわけ。

 そのような関係性が、はかなくも興味深い。


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黒潮流域古来の植生

2021-01-06 00:02:00 | 黒潮文化の旅











三重県賀田の海辺にある飛鳥神社の社叢に生えてる木々は凄いと再発見。樹齢千年の楠を筆頭にホルトノキ、バクチノキ、ハマセンダンなど黒潮流域古来の植生が時空こえて真空パックされて残ってる。なかなかない場所。

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