第三作目の書き下ろし著書「ソングライン」(仮題)の第一稿を何とか書き上げた。と言っても完成を100点とするとまだ21点くらい。これからノミとカンナでじっくり仕上げていく。
紀伊半島各地の自然場所や聖地を、「歌」「音楽」「和歌」でシンクロさせ、DJのように数珠つなぎでつないでつないでつなげてゆき、見えてくるその先は? という内容。前二作で探求したテーマをより深めてゆくお話。
日本は明治から戦後にかけて今に至るまでことごとく自然を破壊してきた国だけど、もう別の道を行かないとヤバイだろう、という危機感から書いていますが、真正面から切り込むとスローガンみたいになってしまうので、それより音楽という「美」で整えていきつつ、あくまで作品として新たなる自然文化のあり方の道を探っています。
まだここに書くのもあれだけど、マイペースでやってると終わらんので、己にプレッシャーをかけつつ、年末か来年頭には刊行できるようにと。
なお、昨年末に出た新刊「黒潮ストリート」、こちらともつながっているので、よろしくお願いします。