先日から紀伊水道一周ツーリングに出ています。湯浅、加太、友が島、鳴門と漕ぎ進みそこから南下し、今はちょうど徳島・阿南海岸に上陸しテントを張った後歩いてネットカフェまで来てくつろいでいるところです。この後、阿南海岸からまた紀伊水道を横断し、日の岬を経て湯浅に帰る予定です。ですが、もっとゆっくり漕いでいろいろ探索したいところで、あんまり帰りたくない気分です。
大海にたった一人、ほかから見ると吹けば飛ぶ木の葉のようなはかなげな存在だけれど、ひとつの意志とテーマを持って着実に進み続けるカヤック。シーカヤック一人旅はいいね、いろんなものと裸のサシで向き合っている強い実感がある。
大昔の海人は人力でこの紀伊水道を日常的に行き来してたんだよね。
和歌山のみかんも、海の道を通じた徳島との交流ではぐくまれた産業だしね。
アイランドストリームの拠点である湯浅は、紀伊半島の「西側」だけれど、紀伊水道という視点で見れば「東側」なんだよね。きっと大昔の海人はそういう海からの視点を持ってただろう。だって大昔は陸にほとんど道はなく(日本は元来山だらけ、森だらけなのだ)、海路しかなかったわけだ。そんな人たちは海から発想するしか手立てがないだろう。。ちなみに日本という国は大陸的価値観からするとファーイーストだけれど、海的視点で太平洋を基準としてみるとファーウェストだ(ファーイーストなんて呼び方はモロに西洋中心主義で嫌いだね)。
海を支点にものごとを捕らえると発想がまったく変わる。
そして元来人間は海を支に生活し、移動し、発想してきた。
そういうことを今一度考えさせてもらったね、この海の上で。
また淡路島周辺の流れというのもインスピレーション深いものがあるね。
日本神話も、この潮の流れと淡路島誕生をモチーフにした伝承からスタートするのも、非常に興味深い。
海人の「体感」と「イマジネーション」を基にしているのがよくわかる。
鳴門海峡の激しさは岡本太郎が絶賛した火炎式縄文土器の激しい文様にもよく似ている。
アイランドストリームといううちの屋号にも似ている。
まあ、このへんのことを話すと長くなるのでまた今度。
えー、海上と同様、陸に上がっても歩きまくります。3キロでも5キロでも歩いて渋い銭湯やおもろそうな店などを探します。しかし、鳴門にしろ阿南にしろ、閑古鳥鳴きまくるシャッター街の駅前、このうらぶれたわびしさはなんなんだろう。歩きつかれて場末のワビサビ感が極まったような焼き鳥屋ののれんをくぐり、まったくやる気のなさそうな店主のおっさんとカウンター越しに話しながらビールを飲んでいるとなんだか胸がキューンとしてきました。
しかしこの胸のキューンとした感じもまた旅情そのもので悪くないです。
さて、このネットカフェでもうちょいゆっくりしたいところですが、隣のブースでネットしているおっさんの独り言と咳払いがやたらとやかましいのでテントに戻ろうと思います。
また明日からオーシャントリップ、満喫したいと思います。
大海にたった一人、ほかから見ると吹けば飛ぶ木の葉のようなはかなげな存在だけれど、ひとつの意志とテーマを持って着実に進み続けるカヤック。シーカヤック一人旅はいいね、いろんなものと裸のサシで向き合っている強い実感がある。
大昔の海人は人力でこの紀伊水道を日常的に行き来してたんだよね。
和歌山のみかんも、海の道を通じた徳島との交流ではぐくまれた産業だしね。
アイランドストリームの拠点である湯浅は、紀伊半島の「西側」だけれど、紀伊水道という視点で見れば「東側」なんだよね。きっと大昔の海人はそういう海からの視点を持ってただろう。だって大昔は陸にほとんど道はなく(日本は元来山だらけ、森だらけなのだ)、海路しかなかったわけだ。そんな人たちは海から発想するしか手立てがないだろう。。ちなみに日本という国は大陸的価値観からするとファーイーストだけれど、海的視点で太平洋を基準としてみるとファーウェストだ(ファーイーストなんて呼び方はモロに西洋中心主義で嫌いだね)。
海を支点にものごとを捕らえると発想がまったく変わる。
そして元来人間は海を支に生活し、移動し、発想してきた。
そういうことを今一度考えさせてもらったね、この海の上で。
また淡路島周辺の流れというのもインスピレーション深いものがあるね。
日本神話も、この潮の流れと淡路島誕生をモチーフにした伝承からスタートするのも、非常に興味深い。
海人の「体感」と「イマジネーション」を基にしているのがよくわかる。
鳴門海峡の激しさは岡本太郎が絶賛した火炎式縄文土器の激しい文様にもよく似ている。
アイランドストリームといううちの屋号にも似ている。
まあ、このへんのことを話すと長くなるのでまた今度。
えー、海上と同様、陸に上がっても歩きまくります。3キロでも5キロでも歩いて渋い銭湯やおもろそうな店などを探します。しかし、鳴門にしろ阿南にしろ、閑古鳥鳴きまくるシャッター街の駅前、このうらぶれたわびしさはなんなんだろう。歩きつかれて場末のワビサビ感が極まったような焼き鳥屋ののれんをくぐり、まったくやる気のなさそうな店主のおっさんとカウンター越しに話しながらビールを飲んでいるとなんだか胸がキューンとしてきました。
しかしこの胸のキューンとした感じもまた旅情そのもので悪くないです。
さて、このネットカフェでもうちょいゆっくりしたいところですが、隣のブースでネットしているおっさんの独り言と咳払いがやたらとやかましいのでテントに戻ろうと思います。
また明日からオーシャントリップ、満喫したいと思います。