先日、内田正洋氏がうちにやって来られ、アイランドストリーム唐尾のクラブハウスにて飲みながらいろいろ激励していただきました。ちょうどバイク雑誌の取材で南紀に訪問した足で立ち寄られたとのことで、カメラマンの方と一緒にそのまま泊まっていかれました。
もともとぼくがシーカヤックを始めたのは内田氏の本を読んだのが引き金になったんですよね。時はデフレスパイラル渦巻く90年代後半、バブルのつけで破綻した銀行やゼネコンに一般人の血税をつぎ込んだり、国債を乱発し無駄な公共事業に何百兆円も投入して環境破壊しつつ大事な問題から目をそらし先送りにする一方、一家を支えるオッチャンを大量リストラしたり未来ある若年層の雇用を大幅にカットするなど、徹底的に既得権益層擁護路線をひた走る世の中に対して心底ムカつき、怒り、閉塞感を覚えまくっていたぼくでしたが、ちょうどその頃色々思うところあって図書館で本を借りまくって読みまくっていた時期でもありました。ジャンル関係なくめちゃくちゃ節操無く手当たり次第読みまくりましたが、その中でなにげにアウトドア系のキャンプ道具とかの本を物色している時に、たまたま内田氏のシーカヤックの本に巡り合ったというわけです。宝を見つけました。
「あ、これやな」と一瞬で思いましたね。
内田氏の文章には一言で言うとポジティヴな未来への力強い予感があるんだよね。そんなのって世の中にありそうでいて、本当にリアリティのあるものはほとんどないと断言できる。
だがシーカヤックにはそれがある。来年の6月あたり、このアイランドストリーム唐尾のクラブハウスで内田氏を招いて何かイベントをしようかなと考えています。