一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1662   第234回 2月 岩戸句会                   

2016年03月02日 | 岩戸句会

生きる場はガラスの世界夜香蘭   海人    

今一度布団に戻る余寒かな

   

桃色の土鳩の足の余寒かな     薪

強東風や人形風船煽り立つ

     

 

風が研ぐ空の青さや花辛夷     洋子 

春隣小紋の似合う九十九髪 

 

 

籠り居に風の音きく余寒かな    章子

夕ぐれの山懐に花ミモザ

  

     

日に三便バスに人なし余寒かな   鼓夢

他府県のナンバー増やし春来る

 

冬の海ハワイに向かう飛行雲    炎火

糖尿の予防に大豆鬼は外

 

赤蕪低空飛行の申告書       歩智

赤信号待つ一分のひなたぼこ

  

薬缶ちんちん余寒うろうろ待合室  雲水

神主の声朗々と冴え返る

  

鬼たちの逃げ去り跡のつぶれ豆   余白

土温み馬込の空も春もよう

 

四世代の百年屋敷梅香る      稱子

梅の香の帯解いてより主婦の顔

 

老夫婦春の畠でお弁当       豊春

麦踏の効能信じ荒く踏む

コメント
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