一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2076   梔子や月下に雫は詩を詠む  裕

2019年07月11日 | 

(くちなしや げっかにしずくは うたをよむ) 

 この句、本来は「梔子や月下に雫(の)詩を詠むが正しい。つまり、作者が詩を詠むのである。ところが、作者は、あり得ない「は」に替えてしまった。クチナシの露の雫が、月の光を受けて輝いている。そして、その雫が詩を詠んでいる、という意味に替えたのだ。

 さて、こんな嘘を言って良いのだろうか。俳句では、「こうであらねばならぬ」などということはない。問題は、面白いかどうか、この句のように面白かったらそれで良いのだ。

クチナシ(梔子)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする