一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

531  痩せ蛙にて合戦に挑みおり

2012年03月21日 | 

(やせがえるにて かっせんにいどみおり)

 2,3日前に冬眠から覚めたばかりのガマガエルたち。正式にはヒキガエル(蟇蛙)。友人の池に大集合して交みあっていた。これを蛙合戦という。

 前足の指が4本、後ろ足の指が5本なのだが、交尾期にメスをしっかり捕まえるためのイボが後ろ足に出来るのを指が6本と勘違いして、油売りの口上にもあるが、「四六(しろく)のガマ」と呼んだそうである。オスに掴まれて身動きできず、溺れて死ぬ悲しいメスもいるそうである。

 組んず解れつ(くんずほぐれつ)という諺があるが、この場合は「組んで解れず」で、正に壮絶な命の戦いが行われていたのだ。そこで思い出すのが、

 痩せ蛙負けるな一茶ここにあり

一茶のおふざけが面白い。

ヒキガエル(蟇蛙)  只今合戦中


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