一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2129  第282回 2月 岩戸句会

2020年03月08日 | 

春風や笑うおばばの歯は二本    海人   

芭蕉さえ詠めぬ松島春の海 

 

つくしんぼ大切なもの何と何    凛

クレパスは八十八色山芽吹く

 

深海魚ニギス空揚げ春来たり    パピルミ

春兆す朝焼け山を三色に 

 

チューリップスカートふわり座る人 洋子

薄紙を取りて目合わす内裏雛

 

春寒や枝一粒の真珠雨       沙会

髪乱し待ち人来たり春一番    

 

春風や送電線は鳴り止まず     豊春

春の庭背伸びの猫の赤リボン 

 

若き日のことなど話し二月尽    さくら

寒明けや緞帳あがる心地して

 

節分の千切れ雲から陽がこぼれ   裕

日脚伸び畳の縁の影日向

 

春立てど風の啼く道夕の帰路    イヨ

笠雲の雪の富士山近く見ゆ   

 

ただの風邪咳をするにも気を遣う  歩智

おみくじの咲いてる小枝梅一輪

 

いつの間に庭一面に春の花     鞠

節分のコロナウィルス鬼は外    

 

髪乱し待ち人来たり春一番     貴美

コーヒーの窓辺を鳴らし春一番   

 

春風で身近のうわさ拡大し     余白

春風がしがみついてた実を落とす

 

寒明けや軋む扉に油さす      稱子

受験子にことば選びて応援す

 

節分や追われた鬼はどこにゆく   炎火

水の音昨夜の雪の名残り哉

 

歩道橋は街の浮橋春の雲      薪

浄水流す街の小川や陽炎える

 

椎に椎茸桜になめこ菌を打つ    雲水

穴窯を見に来て数多蕗のとう

ヒメオドリコソウ(姫踊子草)ヨーロッパ原産の帰化植物。北アメリカでは侵入植物として扱われる。

旺盛な繁殖力を見ると、日本でも警戒が必要である。

コメント
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