きょうも鱒釣り

「きょうも鱒釣り」は故人である芦澤一洋さんの著書です。
この言葉が大好きです。

2015年鬼怒川WVB回収と管釣り(2015/01/31,2/1)

2015-02-01 | 釣り

昨年の11月1日にヤマメの発眼卵放流のため埋設したWVBを回収してきました。

(鬼怒川本流のWVBに残ったヤマメの子供達)

当日の天気予報は、まずまずだったのですが、なんと前日には大雪警報です。大雪の翌日の回収は困難かもしれないと思いましたが、雪は午後を過ぎると雨に変わり回収は実行に移すことになりました。

朝ゆっくり目の10時集合ですが、早朝6時半には近くに住んでいるカワもっちゃんを拾って、現地に向います。途中のPAによって朝食ですが、今回は羽生PAでアメリカンドックを食べましたが、かなり美味しくないので、もう二度と羽生PAでアメリカンドックは食べ無い事にしようと思ったので、ここに記録しておきます。いつも通り、都賀PAでアメリカンドックを食べれば良かったと後悔しました。
集合場所の船場亭には集合時間前には到着しました。まずは、大谷川の回収です。河原沿いの道には、雪も積もっているので、4輪駆動の車だけで、移動開始です。


(回収ポイントに移動)

大谷川の埋設場所はやはり雪が積もっていましたが、4輪駆動の車なら問題無く入れました。川に降りる道も雪が積もっているので、慎重に川に降ります。大谷川は、比較的水が安定しているので、孵化率も高く、殆どの卵はヤマメとなって泳ぎだした様です。少しWVBの中に残っていたヤマメの子供達を川に帰して回収は終了です。

(川の流れからWVBを掘り出します)

(プランター用のカゴの中にはカジカも居ました)

川から上がって先に道にでた人がやる事は、子供と同じで、後から昇って来る人に雪を投げつけます。まあ、無事にヤマメが育ったうれしさもあったから楽しくなった証ですね。

(土手を先に上がると後から来る人に。。)

次は本流の回収ですが、本流の川に入る道はかなり狭いので、船場亭に車を止めて、少し歩いて埋設場所に移動です。
だいぶ埋設時に比べて水は少なくなっていましたが、かなり深い所に埋設したので、WVBは水の中にありちょっと安心しました。全部で4カ所。下流側のWVBを回収すると、孵化率はそれほど悪くは無さそうです。残っていた稚魚も大谷川よりも大きいようで、やはり本流の方が、早く大きくなるのかもしれないなと改めて感心しました。

(本流の回収作業)

一番上流側のWVBを取り出して見ると、どうやら、だいぶ水が少なくなった事があった様で、孵化したヤマメがWVBの下に移動した後に、水涸れがあった様です。ちょっと残念ですが、それも次回への教訓ですね。同じくらいの深さでも水の流れを考えて、より水が枯れない場所に埋設しないと行けません。埋設の際には、腕が届かないので、みんな長い手袋が意味無く水に浸りながらの作業でしたが、河原の地形をもっと考えて、水の流れが溜まる場所に次回は埋設しないといけません。それでも、本流の孵化率は80%、全体では90%は超えていると思いますので、まずまずの成果だったのではないかと思います。でも、発眼卵放流の場合、残存率は、先人の実施経験から、2,30%との数値が出ていますので、増殖を目的とする場合、親魚放流の方が残存率は高いという事は証明済みです。親魚がちゃんと成長できる場所を探して産卵するため、残存率が高いそうです。釣り人の愛より親魚の愛の方が何倍も勝っていると言う事ですね。

(雪の積もった河原の道を歩きます)

JFFで行っている発眼卵放流は、増殖目的では無く、発眼卵放流の技術の確立と継承を目的に行っています。今回の放流の結果も、記録として残し、本流で実施する場合の埋設のポイント選びの注意点も記録として残して行けなければと改めて思いました。

(いろりを囲んでお昼です)

今回の回収作業は、JFFメンバーは10名、地元漁協の方3名での回収作業でした。地元漁協の支部長の話では、鬼怒川の上流に火力発電所の建設が始まるそうです。火力発電では水を水蒸気にして発電しますが、使った水は川に流すそうなので、川の水温が上がってしまい、生態系に大きな影響を及ぼす懸念があります。当然、漁協関係者は、反対だそうですが、地元産業の発展を望む人達は賛成な様です。
経済の発展は、地元には必要な事だと思いますが、支部長も言っていましたが、人間が大事にしないと行けないのは、山と水、自然です。自然環境、生態系に影響を及ぼすような事はできる限りせずに自然と共に生きる事が重要だと思います。今後の回りの環境の変化がどうなるのかも心配な所ですね。
そんな事もあり、ちょっと複雑な思いですが、作業終了の後は、船場亭でいろりを囲んで、みんなでお昼です。ざるそばと芋串でお腹を満たしました。芋串と言うのは、蒸かした里芋を串に刺して、ゆず味噌をつけて、いろりで炙ったもので、これが、凄く美味しいのです。里芋よりは、本当は八つ頭と言う芋の方が美味しいのですけどね。ボクが記憶しているこの芋串は、「いもむし」という呼び方でしたけどね。


(美味しい、芋串)

お腹も満たして、発眼卵放流は完了、解散しましたが、翌日には管釣りに行きたいと言う、オケヤン、ショーちゃん、カワモッチャンと4人で、実家の離れに移動です。
珈琲を飲んで、ひとしきり話をした後は、近くの温泉、東照の湯に向かいました。

(温泉上がったら、食堂晩ご飯)

温泉の後は、温泉の食堂で晩ご飯です。ボクは運転なので、子供ビールで乾杯です。


(運転手は子供ビールで乾杯)

今夜は、風が強くてやけに冷え込みます。翌日は、本当に釣りができるのか、ちょっと心配でした。
翌朝、目を覚ますと風は収まり、冷え込みましたが、まずまずの天気です。
4人で308に向かいました。早々に釣り開始ですが、時折ライズもあるので、ドライフライで勝負。毛鉤に出るけど、なかなか掛からない、と言う出だしでドライでは厳しいかもと言う事で、オケヤン、ショーちゃんは沈めて釣りはじめ、びしびしと釣っていました。

(天気が良いけど寒い308)

今日はあまり混雑していないので、分散して池を回りながら、釣りです。やはり水が湧き出すポイントが良く釣れる様で、オケヤンもドライに変えて良く釣っていました。

(ちょっと良いサイズのニジマス)

カワモッチャンは、上の池で大物と遊んでいました。今日は時々、風が強く吹いて寒かったけど、結局、4人でみっちり一日釣りをしました。お昼のカレーと一緒に食べた、キノコスープは冷えた体に染み渡りました。

 

コメント
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