今回の旅は、中国・雲南省の少数民族の村を訪ねる旅です。
そして、世界的に有名な元陽の棚田と、見渡す限りの羅平の菜の花畑の旅です。
長い旅をお付き合いください。
「
元陽の「溝長」は、日本では「水番」、「堰守」などに相当する役職です。
日本の「水番」は、灌漑用の水が盗まれないように、川や池の番をすることです。
「
強い責任と権限を有し、水利用の実質的な責任者であろう。
何故そう考えるかと言うと、沢水や湧水を全て利用するこの地では、
強い権威と統制により希少化した水を利用する事によって始めて、
村全体の利益が実現するからである。
そうした意味で、「溝長」は共同体が生み出した社会的存在と
言えるかもしれません。