今回の旅は、中国・雲南省の少数民族の村を訪ねる旅です。
そして、世界的に有名な元陽の棚田と、見渡す限りの羅平の菜の花畑の旅です。
長い旅をお付き合いください。
「
棚田のあちらこちらには、山の斜面に沿って築かれた集落が見えます。
棚田は一段一段重なり合って山頂まで伸び、まるで「天に上る梯」のような
棚田は一段一段重なり合って山頂まで伸び、まるで「天に上る梯」のような
景観をつくり上げています。
元陽の棚田はこの地域においても代表的なものと言ってよいだろう。
特に霧や雲が多い季節に霧や雲で覆われた山一面に広がる棚田に入ると、
まるで天上界にでも入ったような神秘的な雰囲気に浸ることができる。
約2500年前に、ハニ族の祖先がチベット高原から雲南南部の辺地に当るここに移住した時、予想以上の困難にぶつかった。
ここの山々が農作に全く適していないことである。
にもかかわらず、ハニ族の人々はやはり山の斜面に石の壁をつくって地を拓き、
水を引いてこれを灌漑し、稲の栽培を始めた。