[那覇バスターミナルの建て替え案固まる]
沖縄本島の交通結節点となっている那覇バスターミナルの再開発事業案がまとまりました。2015年度着工、17年度中の完成を目指すようです。
現在のバスターミナルの建物を解体、1階のバスターミナル機能はほぼ現在のまま維持し上に覆い被せる形で地上11階建てのビルを建てるとのことです。このビルには企業の事務所のほか沖縄県立図書館が移転する予定とのこと。
那覇バスターミナルの再開発は長らく検討が続けられていましたが、ターミナル運営会社の転売が繰り返されたこと、ターミナル内のバス駐機場が削減される案にバス会社が反対して事業が進まず、放置されて老朽化が進んでいました。最終的に琉球バス・那覇バスの親会社である第一交通産業がターミナル運営会社を買い取り、ようやく再開発が具体化してきました。
懸案となっていたバス駐機場は地下1階に設けることでバス会社4社の合意が得られたようです。近くに営業所などを持たない琉球バスと東陽バスにとっては大きな問題だっただけに円満解決が図られてよかったと思います。
[やんばる急行バスのサイトが変更]
那覇空港や市内から水族館や運天港などをダイレクトに結ぶやんばる急行バスのサイトが変更されています。新しいサイトはこちら。以前のサイトは8月末頃から突然閲覧できなくなってしまい、運休や廃止との噂も流れていたのですが、現在も運行を継続しているようです。
今回のサイト変更は割引乗車券の予約システム追加などが理由のようですが、告知の方法には明らかに問題があったのかなぁと思います。
[第一航空が石垣からの2路線を検討中]
那覇-粟国などに就航している第一航空が石垣-波照間、石垣-多良間の2路線への就航を検討しているとの報道がありました。
沖縄県議会での質疑で明らかになったもので、国と県の補助を利用して航空機を複数調達し地元からの赤字に対する補助を受けることを前提としているようです。
いずれもかつて琉球エアーコミューターが就航していましたが、不採算に加え就航していたBN2アイランダーの乗務員が手配できないなどの理由から撤退しています。県や地元自治体はJTAやRACに再開を要請したものの、2社がJALの連結対象となっていることから赤字路線への運航に消極的で、業を煮やした沖縄県は一時「県営航空会社を作る」との発言を行うなど話がこじれていました。
RACやJTAにも事情があるわけですし、県営航空会社もうまくゆくとは思えませんから、第一航空による路線開設が現実的な線なのかなぁという気もしています。
石垣-多良間については2015年10月を目途に1日1往復、利用が伸びれば2往復体制で就航させるとのことです。調達する飛行機は「19人乗りの飛行機」とありますのでドルニエDo228で間違いないと思います。
Do228は調布-大島・新島・神津島間の新中央航空で実績があり、新中央航空も調布-三宅島線の就航に向けてDo228を1機追加発注しているようです。