2014年3月2日(日)
山ラン(山岳移動ランキング通信)は、日本中の山の山頂からアマチュア無線で交信することを趣味とする同好の会だ。年6回、様々なランキングをまとめた通信が発行されている。対象となる山は国土地理院の2万5千分1の地形図や、日本山名事典(三省堂)に取り上げられている山などで、この事典の解説に名前が出てくる山も有効になっている。最近になって、東山の粟田山や華頂山、雙ヶ岡の二の岡と三の岡も有効と分かった。粟田山と華頂山に登るべく自宅から散歩気分で出かけた。
自宅を出て南に向かう。最初に現れるのは真如堂。紅葉のシーズンには人出が多いが今日はまばらだった。
真如堂の南には黒谷本山金戒光明寺が続く。今日は何か特別な法要でもあるのか本堂からは大きな読経の声が響いており、参拝客など行き交うかう人も多いようだ。
黒谷を後にすると岡崎を通って平安神宮が見えてくる。平安神宮の正面の道は神宮道と呼ばれ、円山公園まで続いている。観光客で賑わう神宮道を南に歩く。
三条通を超えると粟田口。ここから粟田神社へと進む。この先は京都トレイルの東山コースを歩くことになる。コースは粟田神社の参道を避けて西側の民家の間を通っている。
この道は尊勝院を過ぎると地道となり、都ホテルとの境界沿いに登って行く。粟田山(180m)は登山道の途中のようなところではっきりとしたピークは見つけることができなかった。GPSがなければ特定は困難だ。430Mhzで八幡市鳩ヶ峰移動のメンバー局JO3ALUと交信し先に進む。
さらに少し登ると東山山頂公園に到着する。華頂山(215m)は青蓮院大日堂の中にあるようだが、今は新築工事中で閉鎖されており立ち入ることはできなかった。隣の東山山頂公園には東山ドライブウエイを通って車で登ることができる。多くの車や家族連れなどがやってくる。将軍塚展望台から市内の展望を楽しみ、18Mhzで札幌市のJA8NSR局と交信した。
華頂山での山ランを終えて下山にかかる。東山トレイルは南に延び、清水山から伏見の稲荷山まで続いているが、今日はここから知恩院への道を下る。国有林の中の道は軽トラでも走れそうな広い道で、指導票もしっかりしていた。
歩道を下るとお地蔵さんが現れ、ほどなくお寺の屋根が見えてくる。途中で円山公園と知恩院への分岐もある。降りてきたのは知恩院の鐘楼の先だった。参拝や観光の人出で賑わう境内を通って知恩院北門へ。神宮道へ出て来た道をゆっくりと戻った。時間にして3時間半、1万3千歩程の気持ちの良い散歩であった。