旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

ハンターバレーのワイナリー&ガーデン

2012年02月07日 12時02分58秒 | ガーデンの旅~海外編

滞在3日目も雨でした。

この日は地元の旅行会社AAT Kingsの「ハンターバレー・ワイナリー・ツアー」に参加しました。
オーストラリアのワインは今や世界的に有名ですし、夫も私もワイン好きなもので

シドニーから観光バスに乗ってハイウエイをひた走り、その後は農道のような道(でも制限速度が80キロ)を2時間半。
まずはWollombi Valleyに到着し、休憩もかねて古民家のようなカフェで「アフタヌーンティ」ならぬ「モーニング・ティ」。
テラスから広々とした芝庭を眺めながら、大きな手作りのスコーン(ソフトで美味しい)とお茶をいただきました。

ここはオーストラリアの開拓時代にでき、今もそのままの姿で残されている歴史ある小さな町。
この集落には十数件しか建物がありません。

その一角でちょっと気に入った風景がこちら
アンティークなミシン台の上に一枚の石の板が乗せられ、テーブルとなっています。
オーストラリアの人々のガーデニング好きな一面を、また垣間見たようです。

 

そこから30分ほどで一大ワイン産地のハンター・バレー地区へ入りました。
そのブドウ畑の広いことと言ったら、スケール感が日本と全く違います。もうビックリ

一角に白バラが列植されているのを発見アイスバーグのようです。




一つ目のワイナリー「LINDEMAN’S」では6種類のワインを、一つ一つ説明を受けながら試飲
スパークリング(2006 Reserve Pinot Chardonnay)、白ワイン(2011 Hunter Valley Semillon)、
赤ワイン(2010 Eliza's Ten Cabernet Sauvignon & Hunter Valley Shiraz)
フルーツワイン(Juliet Moscate)、甘口ワイン(PW Grand Tawny)。
どれもAUD$25.00~30.00ぐらいのお値段の物。
冷えすぎていて今一つ本来の味がわからなかった(もともと大して味など分からないのですが



二つ目はHunter Resortの「Bluetongue Brewery Cafe」
ここではワインの成り立ちのVTRを観てお勉強してから、ワインとお料理とのマリアージュを楽しんでいただきたいと、昼食も。
ワインの名前はメモにも残さなかったのでわかりませんが、白は冷えており赤は常温で、ともにグラス一杯ずつ、美味しくいただきました
写真でもお分かりのように、このツアーは日本人、カナダ人、韓国人、中国人と国際色豊か。
私たちの隣に座ったカナダ人の年配のご夫婦は、こちらに来る前に日本にしばらく滞在していたのだとか。


三つ目は「McGUIGAN」
スパークリング(2006 Bin 9000 Semillon)
白ワイン(2007 Black Label Chardinney & 2010 Discover Point Grigio & 2011 Cellar Select Autumn Harvest Semillon)
赤ワイン(2007 Personal Reserve Shiraz & 2011 Cellar Select Noon Harvest Merlot)
デザートワイン(2008 Personal Reserved Botrytis Semillon & Personal Reserve Tawny)
AUD$10.00のリースナブルなワインからAUD$40.00のお値段のワインまでバラエティに富んだ8種類を試飲しました。

色々試飲しましたが、結局一本もワインは買わず、最後に着いたのがHunter Valley Gardens

このツアーに申し込んだのが飛行機内で眠れない夜を過ごした後のシドニー到着後だったせいもあり、詳しくツアーの内容も確かめず「・・・Gardens」の文字に目が引き寄せられていたらしく、てっきり「garden=庭」も見られるのだと思い込んでいました。
ところが、着いたのはHunter Valley Gardens内にある可愛いお土産屋さん街。
諦めきれず自由時間の約40分を使って、半分でも良いから「庭」を見る事に決め、早足で歩いて5分、別料金を払って入場しました。

だって目の前に素敵な風景があるんですもの


こちらのガーデンは大まかには9個のガーデンから成り立っており、整形式ガーデンが多くみられました。
入口からすぐのローズガーデンはシンメトリー。

この時間だけ運良く雨が上がりましたが、バラ園では、雨に濡れた花がうなだれていて、ちょっと可愛そう。
余り種類は多くないみたいですが、どの株も自然樹形のようで、ゆるりと枝を伸ばして咲いているようでした。



ガーデン中心部のSunken Garden(サンクン(沈床)・ガーデン)から、4、5段の滝が見えます。
滝の上は展望台になっているのですが、時間の関係で行きつけませんでした
鳥のトピアリーの下は初雪蔓のカーペット。

面白かったのはIndian Mosaic Garden(インディアン・モザイク・ガーデン)
白い部分は玉石で、濃い赤紫色の部分はアジュガ。黒い部分は黒竜。
斑入りのグラスと緑のグラスと、茶色の部分は細かいバークチップ(バーク堆肥みたいに見えました)かな。
狛犬みたいな置物もありました。

ガーデンの地図に「Border Garden」とあったので走って見に行ったのですが、整形式庭園で、???

庭内の通路の両脇には季節の一年草が植えられていていました。
白い花が多めだったので、落ち着いた印象。

残り10分
Oriental Gardenは生垣から覗く程度で諦めて、出口目指して走りました

 

観光バスに着いた頃、再び雨が降りはじめました。
ツアーの内容にはなかったけど、とりあえず、ガーデンのメインの部分は、雨が上がっていたほんのわずかの時間に、なんとか見ることができたし、
私って、なんてラッキー

全編英語(オーストラリア英語)のツアーだったので、ガイドさんやワイナリーの方々の説明は、ほとんど解らなかったといって良く、トホホ・・・でしたが、
カナダ人のご夫婦とは、不思議と英語も通じ合い、食事時は楽しく過ごせましたし、ワインや料理の味や、庭や花の美しさに言語の壁は低いのだとも感じました。
忙しい一日でしたが、とても楽しかったです。

 

次回は唯一晴れた最終日に訪れた「ロイヤル・ボタニック・ガーデン」の様子など。