旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

惜別~友に永遠の別れを告げに

2012年07月31日 08時17分25秒 | 帰省~オロロンガーデン

故郷からその訃報が届いたのは26日の午後。

小学校一年生の時から中学まで同級生で、
同じ子ども会の幼馴染であり、
お互いの家が見え、
中学は部活も登下校も一緒で、
同じ高校へ同じ汽車に乗って通い、
私が町を出た後も帰省の度に欠かさず会っていた友人が、
突然、病に倒れ、
二週間ほどで帰らぬ人になった。

急遽帰省を決め、翌日飛行機に飛び乗り故郷へ。


この目で見るまでは信じられない、
と思っていたけれど、
畳の上に横たわる友の姿は美しいままで、眠っているようで
やはり信じられなかった。

想えば、ガーデンのホームページを立ち上げたのは、
園芸好きの彼女に、私の庭を見てもらいたい、と思ったのが切っ掛け。

この前の帰省で、6月7月は仕事が忙しい彼女の会社に遠慮して、連絡をしなかったのが
今では何よりの心残りで、
一生の悔いとなった。

こんなことになるなら、一声だけでも聞いておきたかった。

 

お通夜、告別式、骨あげ法要と、
友人として参列できるすべての葬儀に立ち会い、
小さな箱に入った友に、永遠の別れを告げた。



傍らの位牌に書かれた戒名に
「蓮」
の文字が。

私にとっては、「睡蓮」かな。


これから、夏、青空の下で咲く睡蓮を見る度に、逝った友を想うことだろう。

 

 

庭では睡蓮の一番花が、
私が帰省している間に咲いて、
そして終わっていた。

 少しの間、夏休みします。