旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

はぼろバラ園 ~オロロンラインは地元

2012年07月13日 15時51分20秒 | 北海道ガーデン巡り

7月6日。
帰省前からの叔母との約束で、オロロンラインを北上し、風車で有名な苫前町の温泉「ふわっと」へ母ともどもドライヴ。
そこまで行ったら寄らねばなるまいというか、私の目当てなのですが今年も「はぼろバラ園」へ足を延ばしました。

昨年より一週間ほど遅かったせいで、バラが満開~
土地に、さほど高低さが無く、ランドスケープ的には面白みに欠けるのですが、足の弱いお年寄りや車椅子には優しいバラ園だと、いつも感じます。
とはいえ、ウチの老姉妹は、まだまだ足が達者なんですけどね
バラの色は白、赤、ピンク等、どなたでも分り易い色合い。


このバラ園の特徴はハイブリッド・ルゴサローズの種類が多いこと。
F.J.グルーテンドロストが青空に良く映えています。


ホワイト・グル―テンドルストの花が二色咲きに。


そしてルゴサ系はどれも大株なんです。
単に仕立て方の問題なのか、土地に合っているのか。浜風のかなり強い場所なのに
テレーズ・ビュニエなど見事なもの。


オールドローズも、ガリカ系やモス系など植えてあります。
白いモス系のバラ「ブランシュ・モロ」は初めて見るかも

イングリッシュローズもあります。
アブラハムダービーはブッシュ仕立てに。
グラハムトーマスもブッシュに。
どちらも本来の仕立てようなのでしょうけど、本州では蔓バラのように扱われているから、新鮮


田舎のバラ園ですけど、ちょっとはお洒落に
白ベンチにシュラブローズのアレキサンダー・マッケンジー。

噴水もあり、水音も。
しかし時化た日は波の音が響くかもね


コーネリアはグランドカバー然としています。


北海道でバラのアーチは難しいと感じています。
何年か来ていますが、やっとここまで到達したか~ムルチフローラよ


毎回書いていますが、道の駅に温泉があったり、ガーデンがあったりすると、ちょっと車を止めて休みたくなります。
産直の食材や、お土産売り場だけの道の駅より、楽しいんじゃないかな

オロロンラインをドライブする機会がありましたら、初夏~お盆過ぎまでは「はぼろバラ園」へ是非お立ち寄りください。
産直品のお勧めは「乾燥ギンナンソウ(地元で獲れる海藻の一種)」
お味噌汁にパラり、と磯の風味が生きてますよ

 

                 


この日は苫前町の温泉へ行きました。
お湯は茶色の塩泉なので、肌の弱い方には、あまりお勧めできませんが、温まります。

ランチはレストラン風夢で「北海道じゃらん」お勧めの「白いス―プうどん」を。
甘海老の入ったミルク仕立て。甘海老の出汁が効いて、なかなか美味しい
甘海老はオロロンラインの名物の一つなんですよ~

窓の先には足湯があり、こちらは、どなたでも気軽に入れます。
此処では夕陽を見ていただきたいな。


 


雨上がりの上野ファーム

2012年07月13日 12時49分02秒 | 北海道ガーデン巡り

7月5日。
豪雨の丸瀬布を後にして、高速道を愛別インターで降りて、上野ファームを目指しました。

峠を越えると雨は一旦止みましたが、上野ファームに着いた途端、また降り出して
「私の晴れ女ぶりも、今回で終了だったのか・・・
とガッカリし、「なやカフェ」で休憩していたら・・・ガーデンに出るころには、見事に雨が上がりました。
母も驚く晴れ女ぶりです~。マダマダ、イケテマス

ガーデンに入ってすぐ目に入るプレート。
周りの設えもお洒落です。
メジャーになって洗練されてきましたね。


上野ファームは何度かご紹介していますが、この度はクレマチスを中心に。
北海道はこの時期クレマチスの季節でもあります。

咲いていないと、単に蔓だけなので、草木の中では気づきにくいけれど、咲いた姿は見事
北海道ではクレマチスも、花つき良く見事に咲くのですね。
冬を考えるとバラより適しているのかも

昨年訪れた時は、まだ小苗だったので目立たなかったクレマチスたちですが、新しくできたレンガの壁を見事に覆っていました。
壁際はベル型のクレマチス。壁の奥の水色の塊は中輪のクレマチス。
手前の濃いピンク色の花はバラ。
蔓バラ系だと思いますが、北海道ではブッシュに茂らせる仕立て方をするようで、あちこちで見かけました。

なので、バラとクレマチスの競演も忘れてない

いつもはハニーサックルで覆われているトンネルですが、今夏は間引いたのかな。スカスカ。
ただし、トンネルの中にはクレマチスとジニアが咲いていて、通り抜けるのが一寸楽しい。

 

上野ファームの見どころの一つがミラーボーダー
いつもながら見事です
オニシモツケやエゾニュウなど、北海道の山や道端で見かける植物が咲いていて、「THE 北海道ガーデン」って感じ

大株の宿根草がガンガン育ってます。

一年草も大きく育ってます。

マザーズガーデンを散策するマイ・マザー。(一寸ネコ背になって来たな~
上野さんのお母様が、エプロンをキリリと締めて、庭に出ていらっしゃいました。
ご家族の支えがあってこその上野ファームなのでしょう。

面白い珍しい植物も沢山


このピンク色の花が終わったら、後ろでアナベルが咲く仕掛け。
季節季節に順番に、植栽にぽっかり穴が開かないよう、どこも工夫されていて、毎度感心します。
「庭に手を入れる、ってことは、こういうことなのだ」という身近なお手本かな。
名のある立派なガーデンでも、チャンとできていないところが間々ありますから、ここは本当に頑張ってる

 


雨上がりゆえ道が濡れていて滑りそうだったので、上まで行くことをあきらめた射的山。
アリウムが見事に咲いていました。
草原にネギボウズ・・・いいね~

そして、こやつらも~
虫をついばんで、このガーデンを支えているのでしょう

何気なく置かれた小洒落た仕掛けも、ユルス
「家具の町」っぽいしね。

 

昨年も訪れていますが、2週間違うだけで、こんなに風景が違うんだと実感した今回の訪問。
もちろん植栽にもかなり手を入れているのでしょうけれどね。

北海道ガーデン街道の起点が上野ファームで良かった

正直、そう思いました。

毎回一緒に来る母も「毎年毎年、良くしてっているんだわ~」と感心していました。
かく言う母は真っ先に苗売場へ向かったんですけど

そうして「北海道ガーデン街道チケット」を使い切りました

 

こうしてガーデン巡りをしていると、庭作りが好きな人が作っている庭とそうでない庭が、わかってしまう。
陽殖園の武市さんとも話したのですが、
今の人たちは目が肥えているから、本物かそうでないかは見破られる

作り手の気持ちって、とっても大事なんですよね~。
庭は人なり、人は庭なり
って、本当なんですよ~

 

北海道ガーデン巡りはまだ続きます