ロック100選。第10回。
75年作品。
クイーンの4枚目のアルバム。
私はクイーンの曲があまり好きではない。何か大袈裟な仰々しい感じがするからだ。
しかし、このアルバムはロック史上燦然と輝く名盤であることは間違いない。
タイトルどおり、アルバム全体がオペラのような構成になっている。
フレディ・マーキュリーはオペラシンガーに全く引けをとらない素晴らしいボーカリストであり、実際にバルセロナオリンピックでデュエットしたオペラシンガーのモンセラート・カヴァリエから大絶賛された。
個人的には男性ロックボーカリストのナンバーワンはフレディである。
初期のクイーンのテーマであり、このアルバム全体にも拘っている「ノー・シンセサイザー」という信念は、バンドサウンドを徹底する四人が目指した手作りのロック。
そして外部ミュージシャンを入れず、全て四人の声と楽器で作り上げたという実力派バンドによる仕事っぷりは驚くばかりである。
オープニングは静かなピアノが流れ、バラードかと思いきや、ブライアン・メイのギターが激しく唸るハードロックかと思いきや、いきなりオペラなサビのフレディの多重コーラスで痺れさせてくれるM1「Death on two legs」。
シングルでも大ヒットしたM4「You're my best friend」。
ノリノリギターロックのM6「Sweet lady」。
「和」な様相を呈した始まりから一気に盛り上がるM8「Prophet's song」。
名バラードのM9「Love of my life」。
様々なジャンルを含み、物語性感じる音楽の流れ。オペラそのものである。
そしてアルバム最大のハイライトであり、1曲そのものがこのアルバムを凝縮したオペラティックなロックの、いや、ロックの枠組みを超越した既存のミュージックシーン全てのジャンルの全ての音楽ファンから愛される大名曲のM11の「Bohemian rhapsody 」。
物語の主人公の人生がこの一曲に収まっており、たったの数分だが、徐々に盛り上がりをみせる曲と共に、彼の葛藤の人生を身に染みて感じることが出来る。
特に中間部のアカペラ部分は、フレディのコーラスが100人分多重録音されたといわれる圧倒的な声量と声質。
彼が真のボーカリストであると確信する天性の歌声に涙。
そして、ブライアンのダイナミックなギターとロジャー・テイラーのパワフルなドラミングが曲の絶頂を盛り上げ、涙。
そして静かなピアノの旋律と悲しげなフレディの声で終わりを告げる。
涙無しでは聞けないこの曲は、クイーンが残した世界遺産である。
最後のM12「God save the Queen」はイギリスの国歌。
イギリスではオペラの公演が終わると、国歌を流すらしい。それを踏まえての構成。素晴らしすぎです。
その後、ゲイのフレディはエイズに感染していることを発表した翌日に死亡。
世界一のロックボーカリストが若くしてこの世から去ってしまった・・・。
最近ポール・ロジャースをボーカルに迎えて世界各国でライブを行っていたが、クイーンのファンでもない私が、それは絶対にありえないだろと思ったものです。
フレディのいないクイーンって・・・。例えはいろいろ浮かびますが、割愛。
クイーンはロックファンから好き嫌いが分かれるバンドだと思うが、このアルバムは別格の名盤であるし、「ボヘミアン・ラプソディー」を聴くためだけにアルバムを買っても損はありません。
オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆
75年作品。
クイーンの4枚目のアルバム。
私はクイーンの曲があまり好きではない。何か大袈裟な仰々しい感じがするからだ。
しかし、このアルバムはロック史上燦然と輝く名盤であることは間違いない。
タイトルどおり、アルバム全体がオペラのような構成になっている。
フレディ・マーキュリーはオペラシンガーに全く引けをとらない素晴らしいボーカリストであり、実際にバルセロナオリンピックでデュエットしたオペラシンガーのモンセラート・カヴァリエから大絶賛された。
個人的には男性ロックボーカリストのナンバーワンはフレディである。
初期のクイーンのテーマであり、このアルバム全体にも拘っている「ノー・シンセサイザー」という信念は、バンドサウンドを徹底する四人が目指した手作りのロック。
そして外部ミュージシャンを入れず、全て四人の声と楽器で作り上げたという実力派バンドによる仕事っぷりは驚くばかりである。
オープニングは静かなピアノが流れ、バラードかと思いきや、ブライアン・メイのギターが激しく唸るハードロックかと思いきや、いきなりオペラなサビのフレディの多重コーラスで痺れさせてくれるM1「Death on two legs」。
シングルでも大ヒットしたM4「You're my best friend」。
ノリノリギターロックのM6「Sweet lady」。
「和」な様相を呈した始まりから一気に盛り上がるM8「Prophet's song」。
名バラードのM9「Love of my life」。
様々なジャンルを含み、物語性感じる音楽の流れ。オペラそのものである。
そしてアルバム最大のハイライトであり、1曲そのものがこのアルバムを凝縮したオペラティックなロックの、いや、ロックの枠組みを超越した既存のミュージックシーン全てのジャンルの全ての音楽ファンから愛される大名曲のM11の「Bohemian rhapsody 」。
物語の主人公の人生がこの一曲に収まっており、たったの数分だが、徐々に盛り上がりをみせる曲と共に、彼の葛藤の人生を身に染みて感じることが出来る。
特に中間部のアカペラ部分は、フレディのコーラスが100人分多重録音されたといわれる圧倒的な声量と声質。
彼が真のボーカリストであると確信する天性の歌声に涙。
そして、ブライアンのダイナミックなギターとロジャー・テイラーのパワフルなドラミングが曲の絶頂を盛り上げ、涙。
そして静かなピアノの旋律と悲しげなフレディの声で終わりを告げる。
涙無しでは聞けないこの曲は、クイーンが残した世界遺産である。
最後のM12「God save the Queen」はイギリスの国歌。
イギリスではオペラの公演が終わると、国歌を流すらしい。それを踏まえての構成。素晴らしすぎです。
その後、ゲイのフレディはエイズに感染していることを発表した翌日に死亡。
世界一のロックボーカリストが若くしてこの世から去ってしまった・・・。
最近ポール・ロジャースをボーカルに迎えて世界各国でライブを行っていたが、クイーンのファンでもない私が、それは絶対にありえないだろと思ったものです。
フレディのいないクイーンって・・・。例えはいろいろ浮かびますが、割愛。
クイーンはロックファンから好き嫌いが分かれるバンドだと思うが、このアルバムは別格の名盤であるし、「ボヘミアン・ラプソディー」を聴くためだけにアルバムを買っても損はありません。
オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆