ロック100選。第11回。
97年作品。ジュディマリの4thアルバム。
これってJポップじゃんといわれれば、そのとおりですが、何か問題でも?
僕は60~70年代のブリティッシュロックしか興味ないんですが、Jポップ全盛の90年代に多感なティーンだったこともあり、その頃はJポップしか聴いてませんでした。
そして歳を重ねるにつれ、色んな音楽に出会い、ロックに落ち着いたわけです。青春時代に聴いた多くのJポップのCDは、もう聴くことも無いと思い、ほとんど売るか、捨ててしまいました。
でも何枚かは今後も絶対聴き続けると思い、手元に残しておいたのです。その中の一枚がこれです。
JAMの4枚目のアルバムで、初のミリオンセールスの「そばかす」や「くじら12号」、「クラシック」などのシングルを収録。
これだけでも名曲揃いだが、アルバム収録曲が抜群に素晴らしく、捨て曲無しなのである。
オープニングのM1「バースデーソング」はノイジーギターロックバラード。キラキラしたサウンドと悲しきYUKIのロリハスキーボーカルで一曲目からノックダウン。
M2「ラブリーベイベー」はノリノリパーティーチューン。踊りましょう。
重厚なパンキッシュサウンドもさながら、落ち着いたバラードも得意分野なバンドが作り出すスウィートなラブソングのM4「KISSの温度」やM6「Pinky loves him」も素敵な曲。
永遠の少女YUKIが同世代から共感を生むラブリーなリリック。
特にM9の「風に吹かれて」はJAMのバラードの中ではベストナンバー。
珍しく具体的な詞は、実体験と思われるくらいの、寂しい女の子の描写が浮かぶリアルな世界観。ちょっと不安定な時期に聴くと泣けてくる。JAMにしか造り得ないメロディアスなギターポップ。
最後は楽しいウキウキお出かけソング「The Great Escape」で締め。
トータル39分39秒。これでもかと凝縮された感じで、ちょうどいい。
最近のアルバムは一時間とか平気で超えるけど、はっきりいってダルイだけ。レコードサイズな時間がスッキリしていいです。
アルバム全体的にTAKUYA主導のアルバムだが、恩チャンにしか書けないナンバーがまたバンドの力量の広さを感じられる。
編曲プロデュースの佐久間氏の力も多大に感じられる。
ロリータパンクなるコンセプトで始めたJAMだが、ここへきてJAMという唯一無二のジャンルが完成してしまった。
YUKIのボーカルを除けば、ヘビーなハードロックという実力派ミュージシャンであり、三人とも作曲のできるソングライターというバックを従え、ロリキュートなビジュアル&ボイスで、そのロックな下地を全てカラフルに彩る魔法のカリスマ性を持った無敵のボーカリストYUKI。その小さな体から放たれるパワフルなココロのサケビ。
最近観たテレビ番組で「尊敬する女性」というアンケートを発表していて、その中でYUKIが8位だった。
解散後にソロ活動しているが、はっきりいってヒットシングルはほとんどないが、そのカリスマ性と、伝説となったJAMでの活躍が今でも評価されるのだろうと思った。
このアルバムは200万枚越えのセールスを記録。JAMはモンスターバンドへ進化していった。
しかし、2001年に恩チャンの脱退表明を受け、バンドは解散。結成10年で活動に終止符を打ち、伝説と化した。
ちなみに、このアルバム制作中にあの大ヒットシングル「ラバーソウル」が生まれたが、この曲をアルバムに収録すると完成度が高すぎて最強になってしまうとの理由で、次のアルバムに収録が見送られた。本作に「ラバーソウル」が入っていたらと思うと本当に恐ろしい・・・。
当時なんとなく買ったアルバムだが、この作品は、ロックを飲み込んでロックを追い抜いたJポップ史に残る名盤である。というわけで、ロックである。
JAMこそが、ポップを徹底して貫いたポップスオブポップス。
「他のポップバンドとJAMの唯一の違いは、JAMこそ真のポップバンドである」と断言したい。
オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆
97年作品。ジュディマリの4thアルバム。
これってJポップじゃんといわれれば、そのとおりですが、何か問題でも?
僕は60~70年代のブリティッシュロックしか興味ないんですが、Jポップ全盛の90年代に多感なティーンだったこともあり、その頃はJポップしか聴いてませんでした。
そして歳を重ねるにつれ、色んな音楽に出会い、ロックに落ち着いたわけです。青春時代に聴いた多くのJポップのCDは、もう聴くことも無いと思い、ほとんど売るか、捨ててしまいました。
でも何枚かは今後も絶対聴き続けると思い、手元に残しておいたのです。その中の一枚がこれです。
JAMの4枚目のアルバムで、初のミリオンセールスの「そばかす」や「くじら12号」、「クラシック」などのシングルを収録。
これだけでも名曲揃いだが、アルバム収録曲が抜群に素晴らしく、捨て曲無しなのである。
オープニングのM1「バースデーソング」はノイジーギターロックバラード。キラキラしたサウンドと悲しきYUKIのロリハスキーボーカルで一曲目からノックダウン。
M2「ラブリーベイベー」はノリノリパーティーチューン。踊りましょう。
重厚なパンキッシュサウンドもさながら、落ち着いたバラードも得意分野なバンドが作り出すスウィートなラブソングのM4「KISSの温度」やM6「Pinky loves him」も素敵な曲。
永遠の少女YUKIが同世代から共感を生むラブリーなリリック。
特にM9の「風に吹かれて」はJAMのバラードの中ではベストナンバー。
珍しく具体的な詞は、実体験と思われるくらいの、寂しい女の子の描写が浮かぶリアルな世界観。ちょっと不安定な時期に聴くと泣けてくる。JAMにしか造り得ないメロディアスなギターポップ。
最後は楽しいウキウキお出かけソング「The Great Escape」で締め。
トータル39分39秒。これでもかと凝縮された感じで、ちょうどいい。
最近のアルバムは一時間とか平気で超えるけど、はっきりいってダルイだけ。レコードサイズな時間がスッキリしていいです。
アルバム全体的にTAKUYA主導のアルバムだが、恩チャンにしか書けないナンバーがまたバンドの力量の広さを感じられる。
編曲プロデュースの佐久間氏の力も多大に感じられる。
ロリータパンクなるコンセプトで始めたJAMだが、ここへきてJAMという唯一無二のジャンルが完成してしまった。
YUKIのボーカルを除けば、ヘビーなハードロックという実力派ミュージシャンであり、三人とも作曲のできるソングライターというバックを従え、ロリキュートなビジュアル&ボイスで、そのロックな下地を全てカラフルに彩る魔法のカリスマ性を持った無敵のボーカリストYUKI。その小さな体から放たれるパワフルなココロのサケビ。
最近観たテレビ番組で「尊敬する女性」というアンケートを発表していて、その中でYUKIが8位だった。
解散後にソロ活動しているが、はっきりいってヒットシングルはほとんどないが、そのカリスマ性と、伝説となったJAMでの活躍が今でも評価されるのだろうと思った。
このアルバムは200万枚越えのセールスを記録。JAMはモンスターバンドへ進化していった。
しかし、2001年に恩チャンの脱退表明を受け、バンドは解散。結成10年で活動に終止符を打ち、伝説と化した。
ちなみに、このアルバム制作中にあの大ヒットシングル「ラバーソウル」が生まれたが、この曲をアルバムに収録すると完成度が高すぎて最強になってしまうとの理由で、次のアルバムに収録が見送られた。本作に「ラバーソウル」が入っていたらと思うと本当に恐ろしい・・・。
当時なんとなく買ったアルバムだが、この作品は、ロックを飲み込んでロックを追い抜いたJポップ史に残る名盤である。というわけで、ロックである。
JAMこそが、ポップを徹底して貫いたポップスオブポップス。
「他のポップバンドとJAMの唯一の違いは、JAMこそ真のポップバンドである」と断言したい。
オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆