ただいま東京国立博物館では、レオナルド・ダ・ビンチの「受胎告知」が公開中とのことで、一部賑わっているらしい。
国立博物館は名前の通り、博物館であって美術館ではないのだけれど、受胎告知をイタリアのウフィツィ美術館から借りられたのは、過去の実績があるからだそうだ。
74年に同館で、あの「モナ・リザ」を展示していたからである。
当時のセキュリティーの万全さが買われ、貸与が許されたらしい。
ところで、手元のダ・ビンチの画集によると「受胎告知」はダ・ビンチの真作とは疑わしいと書いてある。
確かに、絵のタッチが本人らしさが非常に薄い。しかし、やはり資料などからダ・ビンチの作品として扱われていることに間違いは無い。
この絵の見所はいろいろあり、マリアの手や体のバランスがおかしいしいった点で、展示する部屋の構図を考えた敢えてずらして描いたなどの天才振りを堪能できる。
そして、大天使ガブリエルの羽が、野鳥の羽を描き、人間賛美を表現したといわれるが、あの羽は別の画家によって描かれたらしいけど。
東京に行くこともないし、見れる筈もないけど、そんなに偉大な作品とは思えないが。ダ・ビンチの他の作品があまりに美しく素晴らしいのであり、それがある映画の劇中で見れると聞いた・・・。
今更ながら映画の「ダビンチ・コード」を観た。
僕はブームの時に本を読んでいて、ぶったまげるくらい面白いストーリーに感動した。
本が大ヒットしたこともあり、当然のように映画化された。公開前は久し振りに劇場に観に行こう思ったのだが、公開後の評判の悪さが嫌でも聴こえてきた。恐らく余程面白くなかったのだろうと思い、今まで観ようとすらしなかったが、最近ツタヤで100円レンタルしたので、それならと思って借りて見た。
評判どおり、つまらない・・・。なんであんなに面白いストーリーがあんなにダメになるものかね・・・。
淡々と進む展開。淡々と見過ごされる名画。淡々と暴かれる謎。淡々とアクション。淡々と終わる。ありゃ演出と脚本が悪いよ。
主演は名優トム・ハンクスと「アメリ」のオドレイ・トトゥ。どっちも役に合わないと感じるも、後半にやっとオドレイのソフィも悪くないなと思い始めた。でもハンクスはやっぱりダメ。ラングドンって感じではない。
評判が悪くても、何といっても、ルーブル美術館でのロケが見所な筈だと思ったが、これもまたわざわざルーブル借りたんだから、もっとじっくり名画を映せよと叫びたい。
ストーリー上重要な「モナ・リザ」と「岩窟の聖母」が一瞬しか映らず、淡々と謎が解かれていく。だったらセット組んでコピーでやれよと叫びたい。
太古の歴史を振り返るシーンでは、ローマ帝国再現たる大袈裟な戦闘やキリスト磔刑などの、その歴史場面だけで立派な映画一本出来るぞといった演出は、はっきり言って無駄遣いだと叫びたい。他に金遣う所山ほどあるのに。
カトリックでなくたってブーイングされても仕方ないです。
というわけで、映画版は観る必要なし。原作本は本当に斬新な内容なので、まだ読んでいない方はおすすめ。もう文庫化したと思います。
ただし、ルネサンス絵画と、キリスト教に興味ない方は読んでもさっぱり分からないでしょうからご遠慮願います。
国立博物館は名前の通り、博物館であって美術館ではないのだけれど、受胎告知をイタリアのウフィツィ美術館から借りられたのは、過去の実績があるからだそうだ。
74年に同館で、あの「モナ・リザ」を展示していたからである。
当時のセキュリティーの万全さが買われ、貸与が許されたらしい。
ところで、手元のダ・ビンチの画集によると「受胎告知」はダ・ビンチの真作とは疑わしいと書いてある。
確かに、絵のタッチが本人らしさが非常に薄い。しかし、やはり資料などからダ・ビンチの作品として扱われていることに間違いは無い。
この絵の見所はいろいろあり、マリアの手や体のバランスがおかしいしいった点で、展示する部屋の構図を考えた敢えてずらして描いたなどの天才振りを堪能できる。
そして、大天使ガブリエルの羽が、野鳥の羽を描き、人間賛美を表現したといわれるが、あの羽は別の画家によって描かれたらしいけど。
東京に行くこともないし、見れる筈もないけど、そんなに偉大な作品とは思えないが。ダ・ビンチの他の作品があまりに美しく素晴らしいのであり、それがある映画の劇中で見れると聞いた・・・。
今更ながら映画の「ダビンチ・コード」を観た。
僕はブームの時に本を読んでいて、ぶったまげるくらい面白いストーリーに感動した。
本が大ヒットしたこともあり、当然のように映画化された。公開前は久し振りに劇場に観に行こう思ったのだが、公開後の評判の悪さが嫌でも聴こえてきた。恐らく余程面白くなかったのだろうと思い、今まで観ようとすらしなかったが、最近ツタヤで100円レンタルしたので、それならと思って借りて見た。
評判どおり、つまらない・・・。なんであんなに面白いストーリーがあんなにダメになるものかね・・・。
淡々と進む展開。淡々と見過ごされる名画。淡々と暴かれる謎。淡々とアクション。淡々と終わる。ありゃ演出と脚本が悪いよ。
主演は名優トム・ハンクスと「アメリ」のオドレイ・トトゥ。どっちも役に合わないと感じるも、後半にやっとオドレイのソフィも悪くないなと思い始めた。でもハンクスはやっぱりダメ。ラングドンって感じではない。
評判が悪くても、何といっても、ルーブル美術館でのロケが見所な筈だと思ったが、これもまたわざわざルーブル借りたんだから、もっとじっくり名画を映せよと叫びたい。
ストーリー上重要な「モナ・リザ」と「岩窟の聖母」が一瞬しか映らず、淡々と謎が解かれていく。だったらセット組んでコピーでやれよと叫びたい。
太古の歴史を振り返るシーンでは、ローマ帝国再現たる大袈裟な戦闘やキリスト磔刑などの、その歴史場面だけで立派な映画一本出来るぞといった演出は、はっきり言って無駄遣いだと叫びたい。他に金遣う所山ほどあるのに。
カトリックでなくたってブーイングされても仕方ないです。
というわけで、映画版は観る必要なし。原作本は本当に斬新な内容なので、まだ読んでいない方はおすすめ。もう文庫化したと思います。
ただし、ルネサンス絵画と、キリスト教に興味ない方は読んでもさっぱり分からないでしょうからご遠慮願います。