Jun日記(さと さとみの世界)

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美湾

2018-01-02 12:13:21 | 日記

 食事の最後に、デザートとお茶を取りに盛り合わせのワゴンの場所に行くと、デザートのカウンターの前に、学生位の年代で、若い背の高い白人男性が1人立っていました。他には誰もいないので、私はその男性の傍に行くとワゴンに並んでいる料理を眺めて物色してみました。

『どのデザートにしようかしら。』

そこには迷う程に多くのデザートありました。それらは殆どが手付かずできちんと綺麗に整然と並んでいました。より取り見取りの状態と言ってよく、新鮮な真新しいデザートの盛り合わせになっていたのです。私には嬉しい驚きでした。朝からデザートを食べようと思ってよかったと思いました。そこで早速、食べた事が無くて美味しそうな食品の1つを見定めると、サーバーを手にして、自分の皿にその食品のトレーの内の1つを取り分けようとしました。すると、横にいた男性が自分の体を私の目の前に傾けて、私を遮るようにしてデザートを取る事を邪魔するのでした。

 私は意外に思いました。そこで、彼の行動は、彼が先にこの場にいたのだから、彼が先に食品を取ってから、次が私だという意味の示威行為なのかなと考えました。この邪魔をするという行為が彼のボディランゲージだと解釈しました。彼は順番だという事を言いたいのだと思い、私は彼がデザートを取り終えるまで待つことにしました。

 しかし、暫く待っていても彼が何かを皿に取る気配がありません。私はじれったくなってきました。そこで彼がトレーの側を離れた隙に、もう1度と狙いを定めてあったデザートにサーバーを伸ばしました。すると、やはり彼は急いで傍にやって来て自分の体でその食品を隠すようにして私の邪魔をするのです。こうなると仕様が無いので、英語で私が話をしても通じないだろうしと思うと、私は溜息交じりで別の物で目に着いた、端の方にあった生ハムとメロンのデザートを1個皿に載せると、これには彼は無反応でした。私は何だか不愉快に感じましたが、無事にカップに紅茶も入れて自分の席に戻って来ました。

 私はそれまでに感じていた朝食の清々しい気分が一遍で沈んでしまいました。外国に来てまで男の子に意地悪された気分でした。無論男性はかなり育っていたので少年ではありません。やはり青年のようでしたが、ああやって人の邪魔をする姿が子供っぽく思えわれてしまうのでした。

 


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