脳梗塞の後遺症や・心臓バイパス手術などで、重篤な症状を持った夫の介護をしている友人が、無理をして風邪をこじらせて入院した話は以前に書いたが、どうにか退院した数日後にご主人が突然苦しみだした。
『ニトロ』を含んで一応おさまったが再発作が起きて様子がおかしいと病院へ駆けつけた。
知らない間に肺炎にかかっていて熱も出ていたのに気付かなかったのだ。
先生に「大変難しい状態だ」と言われ集中治療室での治療が始まった。
先生は帰宅した彼女に度々症状についてを電話して下さるのだそうだ。病院から電話がかかるたびに肝をつぶしていた。
後で先生にお聞きした話だが、ご主人は、苦しい息の下から先生に「延命治療はしないでください。」と訴えたそうです。
かねてから夫婦でよく話しあっていたのだそうです。
『お互いに植物状態になったら、無駄な治療はしないでおこう。』と約束していたのです。
考えてみれば夫婦の会話としては『とても重い』会話だ。
でも今は人工呼吸もとれて、小さな声だが会話も出来、奥さんも弱った体力を振り絞って毎日病院へ通っておられる。
所で、本人の意思でもちゃんと手続きを踏んでいないと「尊厳死」は許されないという。
どこからが”延命治療”なのか、どういったのが”尊厳死”なのかは分からない。 ”献体”も家族の承認もとりにくいそうだし、
「お役に立つ」のも難しい。 尊厳死とは
患者が「不治かつ末期」になったとき、自分の意思で延命治療をやめてもらい安らかに、人間らしい死をとげることです
自分らしい「死に方」を求めて
Looking for a way how to end my own life.
高齢化社会に入り、「生と死」について、お茶の間で語り合う機会が多くなりました。
元気なうちに、いざという時に備えて、みんなで自分らしい「死に方」について考えてみませんか?
尊厳死について関心を持つきっかけになります。
安楽死
とは違います
"Dying with dignity" is different from "Euthanasia".
尊厳死と混同しがちですが、安楽死は第三者が苦痛を訴えている患者に同情して、その患者を「死なせる行為」です。
それに対して尊厳死は不治かつ末期の患者本人の「死に方」のことで、「死なせる」こと(殺すこと)とは違います。
[リビング・ウイルを知っていますか]
Do you know what the "Living Will" be?
日本尊厳死協会は、治る見込みのない病気にかかり、死期が迫ったときに「尊厳死の宣言書」(リビング・ウイル)を医師に提示して、人間らしく安らかに、自然な死をとげる権利を確立する運動を展開しております。
リビング・ウイルとは、自然な死を求めるために自発的意思で明示した「生前発効 の遺言書」です。
その主な内容は ○ 不治かつ末期になった場合、無意味な延命措置を拒否する
○ 苦痛を最大限に和らげる治療をしてほしい
○ 植物状態に陥った場合、生命維持措置をとりやめてください というものです。
日本尊厳死協会ではこのリビング・ウイルを発行しており、入会希望者はこの書面に署名・押印し、それを登録・保管しております。
登録手続きが完了すると会員証と証明済みのリビング・ウイルのコピーをお渡しいたします。
考えて置かなければならない事かも知れないが、難しい事だ。
今日はとうとうは初あられだ。 冬はもうそこまで…