kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

百歳まで生きるということ。

2012-10-25 22:49:11 | 詩的なつぶやき

 昨日のつづき的俳句をお読みください。

    百までも 呆けず生きたし さるすべり       

  詠まれたのは七十六歳のご婦人です、なんの変哲もない読まれた通りの句

です、が 「障害者の息子と暮らしています。呆けずに百までもと願っています。

 私が弱ったら誰に面倒をみてもらえるかと思うと、頑張らなければと思います」

という詠み手の思いを知りますと、句意が切実な思いであり決意であることが

伝わってきます。

 息子さんの障害の程度は分かりませんが、五十歳前後の独りでは生きては

いけない一人の成人の命を支えている母親としての全生活。

 そんな暮らしのひと時に目にしたさるすべり(百日紅)の紅色、百日続くという

その色に日ごろの思いを託す、と読みとりました。 重症心身障害児者施設で

清掃という仕事に携わっている者として、句意の意味することが痛く伝わって

きます。

 

 そして、同年代の者として百歳まで生きなければという心底からの 「決意」 は

何かと自問して、なかなか自答がはっきりしません。 偶然この「つぶやき」がブロ

グ開設100日目であり、これからの「つぶやき」に自答の片々を込めていこうかと

考えました。 あわせて、このご婦人の切実な思いへの共感を忘れずにいこうと思

います。