鎌倉をすこし歩いてきました。
まず、「世界遺産」のこと。「鎌倉世界遺産登録推進協議会」の「めざせ!
世界文化遺産MAP」のなかに「日本政府からユネスコに、鎌倉の世界文
化遺産に向けて推薦書が提出されており平成25年には登録の予定です」
とあります。 去年・2012年12月の作成です。
ほとんどの関係者が「登録」を疑わなかったのではないでしょうか。
私も当然のこととして「登録」を考えていました。
歩きながら立ち寄った本屋で『平泉から鎌倉へ』(2012年2月・公人の友社)
なる一冊を手にしました。 副題が「鎌倉は世界遺産になれるか?!」というの
です。 立ち読みだけでは「?!」の内容が分からないので買ってきましたが、
これから読み進めていけばいろいろ分かってくるだろう、と期待しています。
例えば、いたって初歩的ですが「武家の古都・鎌倉」の英文は「“Kamakura,
Home of the SAMURAI” だと(私は知りませんでした、あなたは?)。
なぜ、City としなかったのか、と。 この本のなかでも、かなりやり取りがされて
いますが、ヨーロッパを中心とした「都市=城壁によって区切られた街(がい)」
のありようからみた都市と鎌倉の違い。
その違いから鎌倉の世界遺産推薦にあたって「都市論」から離れた一因に
なっているということも指摘されています。もちろんそれが今回の「不記載」
につながっているというわけではありません。
いずれにしても今回の問題は、観光地・鎌倉的見方から世界遺産的見方
へと理解を進化深化させる絶好の機会であり、この機会を逃すことはない
と思います、kaeruのこの面でのつぶやきに耳を傾けていただければとお願
いしまして、今夜はお休みなさい。