kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

アキちゃんでもわかる『資本論』。

2013-05-18 20:58:37 | kaeruの『資本論』

 『高校生からわかる「資本論」』 という本があります。

そして、天野 秋は高校生である、ということです。

ならば、天野 秋でも『資本論』がわかる。

ということを言っても、そう間違いではないでしょう。

 

 でも、高校生が “「資本論」がわかる” とはどういうことでしょう。

 宮沢さんの本に、高校時代に友人らが「価値形態論」や「商品の分析」が

いかにも難解でそこらで挫折する、ことについて「もちろん文章の難解さは

あったかもしれないが、“ 労働 ” という概念がわれわれには身体的に理解

できなかった部分があったのではないか」と述べています。ということは高

校生に『資本論』の理解は不可能ということですか?

 『高校生からわかる「資本論」』の書き手の池上彰さんは、その本を書くた

めに、高校生や卒業生に集まってもらい授業形式で解説し、それをもとに

本にした、そうです。その「授業」には出版社の社長や出版部長も出席した

のです。それによってこの書名が「看板倒れ」にならない、という書き手・出

版社としての自信になったのでしょう。

 “ 労働 ” という概念が身体的に理解できなくっても「価値形態論」や「商品

の分析」は理解できる、ということがいえるわけです。

 ましてや、アキちゃんは現役の海女という出来高払いで働く労働経験者です。

 故に()、「あまちゃんでもわかる『資本論』」はタイトルとして看板倒れでは

ない、といえます。

 すこし甘いか。