「てんがらもん」で知った中野医師の著書『在宅医療が日本を変える』を
読みたくなり近くの本屋にはないので横浜まででかけました。
先日亡くなった妻の従姉のことで小父さんが妻に話してくれたこと。
肺がんを患ってこの二三年入院退院を繰り返していましたが、最後の入
院は救急車でした。それから一カ月以上病院にいて家には遺体となって
還ってきたことはここでも書きました。
救急車で運ばれた病院でのことだそうですが、三日ほど経って小父さん
がベットに付き添っていた時、何かの話から小母さんが「家に帰りたい!」
と叫びだし、自分の手で点滴の管を外したそうです。呼んできた医者が起き
上がろうとしていた身体を押えてやっと落ち着いたと。
その時、連れて帰ってくれば良かったのか、という思いで今でも考え眠れ
ぬ時があるそうです。
この本の帯には、
“家で死にたい”のではない
死ぬまで“家で生きたい”のである
と書かれています。