ふだん、「てんがらもんラジオ」のゲストの話を聴くときはメモを
とるようにしてます。ところが今回気がついてみたら、手元のメモ帳
にはじめの何行があるだけでした。
ゲストといってもレギュラーの様な人だということもありますが、
それよりは話に魅せられたためでしょう。子供の頃紙芝居に引き付け
られ手にした飴も口にせず、ただ見つめていた姿を思い出し、少年に
なって好きな女の子の姿に見とれていた姿です。 青年になって……言
うまでもなく、恋の虜になった姿です。それで今回タイトルは「声の虜」
です。 「虜」になりたい方は、
http://www.ustream.tv/recorded/56591260 で。
向井さんの体調を心配するコメントがありました。 私も最初の原稿を
読んでいる時は本調子ではないなと思ったのですが、そのことに限って
言えば、体の調子ではなく標準語が滑らかに出てこなかったのでしょう。
前月は観光地に入り浸りで、お国言葉で過ごしたに違いありません。
向井さんの頭の中は薩摩言葉で出来上がっているのです。人の脳は
言葉でつくられているといいます。 特に薩摩言葉には歴史的背景がある
ことを向井さんが話していましたが、それだけにお国言葉で聞ける鹿児
島の風土説明は魅力です。 それは知識だけの話ではなくその風土で
育った人の心のひだを感じさせるでしょう。
そのようなガイドによってこそ、風景を絵はがき的光景としてではなく、
その地の歴史と産業を育てて来たものとして、感じることができるはず
です。 そして、聞いた人はここへ来て良かった、この話を聞けて良かっ
たと思うに違いありません。
パーソナリティの村永さんが、コメントへの返信で 「てんがらもん」とし
て 「向井明美と行く 鹿児島二泊三日の旅」 の計画を書いています。
いまのところ 「計画したいなぁー」 ということのようですが、こちらの気
持ちは 「行きたいなぁー」 です。