kaeruのつぶやき

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続 『認知症になった私が伝えたいこと』

2014-12-27 23:32:51 | 本のひと言

  この写真は佐藤さんの撮影ですが、ご自分の影でしょう。

 この写真を見た時同じような影の写真を思い出しました、これです。

 上は60歳前の認知症患者、下は9歳のいじめられっ子の 「自画影」 です。

「子」は影を前に自分で句を詠み、「大人」はある本から次を部分を引用して

います。

≪人間の存在意義は、その利用価値や有用性によるものではない。野に咲く

花のように、ただ 「無償に」 存在しているひとも、大きな立場からみたら存在

理由があるにちがいない。 自分の眼に自分の存在の意味が感じられないな

いひと、他人の眼にも認められないようなひとも、私たちと同じ生をうけた同胞

なのである。(略)≫

 

 きのうの「解説」に、「IT機器を自分の分身として」とありましたが、写真説明に

「パソコンは外付けの記憶装置」とあります。

 そして佐藤さんの話では「認知症の人は、記憶そのものをなくしたように見える

かもしれませんがん、そうではなく、記憶に箱から記憶を取り出す鍵をなくしただ

けなのです。

 パソコンが、私の外付け記憶装置の働きをしてくれます。(略)」