kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

熱い話はもういいでしょう。

2015-08-01 21:23:58 | kaeruの五七五

   ということで今夜は、ではない、今夜も簡単に。

「一日一句」で「今日の一句」として、

  『虚子一日一句』から、

       風呂を焚く番に当たりて避暑の宿

   『折々のうた  三六五日』から、

        君や来む我や行かむのいさよひに槇の板戸も閉(さ)さず寝にけり

 (あなたが来るだろうか、いっそ私が行ってしまおうか、心乱れるままにとうとう、戸も閉めずあきらめかねて寝たのですよ。待ちぼうけの怨みに悲しみをこめて。)

    『古今集』巻十四恋四、訳は編者の大岡信さん。これは熱いが内心から熱くなるのは良いではないでしょうか。

  『癒しの一句』から、

      走り去る容(かたち)の水の澄みにけり     石田勝彦

  『美しい日本の季語』から、

       緑陰に星のごとくに蝶いたり    金子兜太