秋の夜は長いとはいえ無限ではない、話が行き詰まり戻してまた深まりつつ行き詰まる、際限のないように思える。
粘り強く話こむB氏に感心する、こちらは決めつけたくなるが、彼は冷静さを失わず説く。相手は執拗に中国の脅威を語る、それをひとつ一つ解きほごしつつ共通点を確認して進む。なるほど論理的とはこういうものかと、頭で理解していたことを若いB氏の口調から学ぶ、それにしても遅くなったまたにしょうと提案するのは年寄りの役割か。
60年安保闘争から55年、場所と相手と自分の年齢は変わったが時代は同じ熱さをもってはじまったようだ。