赤と黒、と言っても着ているものの色のことです。昨日はお祝いごとでしたので赤色を身につけて出かけ、今日は法事でしたので喪服で出席したのです。
場所も鎌倉駅前と小町通りでしたので頭に浮かんだタイトルです。今日は妻の従姉妹の一周年忌でした。今月の15日が命日で、この日を中心にこのブログでも色々つぶやきました。
昨日のブログの最初に「ブログを始めて3年余」になると書きました、この間に多くの人の死と出会いました。その都度なんらかの形でブログにもつぶやきを残しています。自分が平均寿命に近くなれば当然周りも死期に近くなるわけで、多くの死に向きあう事は当然のことです。といえ100歳を越えた人の死にも残念な思いがあり、あのことこのことを聞いておけば、言っておけばという気持ちが残っています。
自分より若い人の死に至っては、心残りはなおさらのことです。同じ地域で活動していた人に似た人がバイクに乗って駆け抜けて行く姿に、彼がいなくなったことを惜しくも切なくも思い出したりします。
話は一転しますが「赤と黒」と書き、思い出したことを書いておきます。
不破哲三さんの話されたなかの70年以上前の日本のことですが、
戦争の体制が進むと、『赤と黒』という本をもっていただけで逮捕された学生もいました。「赤だから悪い」というわけです。これは、実はスタンダールというフランスの作家の書いた有名な小説で、「赤」というのは軍人のこと、「黒」というのはお坊さんのこと、そういう内容の小説だったのですが、「赤」という字があるだけで、留置所にぶちこまれてしまう。
こんな社会が70年以上前の日本であったことは知っておきたいものです。