昨日熊本での地震を知った時はこれほどの被害になっているとは考えていませんでした。震度7という数値の意味することが直ぐに実感的になっていないということです。
「3・11」の揺れを体験し現地へも行って津波と地震による被害の状況を見聞きして来ていても、更に神戸で支援活動を体験していてもです。自然の強さ深さ大きさに対していかに自分の認識が弱く浅く小さいものか。
「災害は忘れた頃やって来る」ではない「忘れないうちにやって来るのです」とか自分では言ってみても、やはり忘れているのです。あるいは忘れようとしているのです。
今回の地震も起きるべき地域、活断層の上で起きているのです。神戸での経験を経て活断層のことを知っておこうと『日本の活断層』なる本を入手しておいたのですが、熊本の当地を見れば、
この図の「19」という数字=高野断層の右に「1937.1」と見えその下に「5.1」とあります。これはこの後の数字も入れて1937年1月27日にM(マグニチュード)5.1の地震があったことを示しています。同じように「21=白旗断層」の左の数字は1933年4月8日M4.8という意味です。
今回の地震のMは6.5でしたから過去の地震よりかなり大きいものでした。それにしてもこの写真で見られる地震だけでも、1625年7月、1723年12月(番号6の左上)、1848年1月、1889年7月、1907年3月、1933年4月、1937年1月と7回の記録が見られます。今回を入れて約400年間に8回となり、50年に1回の割で起きているのです。