kaeruのつぶやき

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「てんがらもん」214回 地震と花。

2016-04-29 22:33:40 | 「てんがらもんラジオ」

  先週は地震との関係で桜島の「噴火により埋没した鳥居」のことが印象に残りました。今回はガイドの向井さんがどういう話をされるのか耳を傾け、そして今夜聴き直してみて最後の一言が印象に残りました。

   それは話の大部分を占めた熊本城のことではなく、阿蘇にある大野美術館のことです。それを紹介する前に矢張り熱弁をふるった熊本城のことに触れたいと思います。番組での向井さんの熱弁と身振り手振りを見て下さい。   「てんがらもん」214回  向井明美さん   

   熊本城の何について向井さんが熱を込めて話されたかは番組で確かめてもらうとして、私の耳に残ったのは「おかげさまで」の一言です。それは熊本城の石垣が、特に創建当時の清正石垣と言われる場所がどうなっているのだろと、一昨日は1日かけてテレビやインターネットを見続けたそうです。そして崩れていなかったことが確認できたのです。その話をしながら「おかげさまで」が出てきました。

   始めなんでもないこととして聴いていたのです、普通の挨拶として。でもなぜ自然に「おかげさま」が出たのだろう。こんなイメージが浮かびました。母親が震災のなかで子供に会ったとき、その子を抱きしめ怪我が無かったか、痛むところはないか、身体中を見探り殆ど無傷だったと分かった時、周りの誰かれ構わず「おかげさまで」と言うでしょう。向井さんの中には鹿児島をはじめ九州各地が「我が子」の如きものとして染み込んでいるのだと感じました。

   そういう向井さんですから、大野美術館の大野勝彦さんが罹災した美術館の庭でチーリップが咲いているのを見て、救われる思いがしたことを被災地の人に伝えたく最後の一言にしたと思います。大野さんが両手を失って「花が咲いているのが見えるようになった」とのことを紹介したのは、身近に咲いている花に目を向けて下さい、ということだと思うのです。

  前回の大村さんの「自然の脅威と自然への敬意」と合わせ「自然は人間への打撃を与えるが同時に人間を癒し励ましてくれる」のです。