暗くなっていますのでご婦人の掌の物が空蝉だと見えないかもしれませんが、今年はじめての空蝉です。
近くの「町民いこいの家」の網戸にくっ付いていました。
「もう蝉が!」と驚いていると、
「去年のものが残っていたんでは」という人もいて、
「そんなことは……」はないという人、
そうでしょう、
雨風も当たるだろう網戸に一年以上しがみついてはいられないでしょう。
蝉の声などまだまだ先のことと思います。すると抜け出て行った中身はどうしているのか? 地上に出てからは短い命、鳴くこともなく土に戻ってしまうのか。
Wikipediaでみると「体長23-33mmほどで、オスの腹部が長い。マツ林にすむ。成虫は和名通り4月中旬頃から入梅の頃までに発生する」ハルゼミという種類なのかもしれません。マツ林はありませんが、松の木が一本あります。その近くにもぐっていて昨夜中に地上に出てきて網戸にあがり明け方抜け出して飛びったのでしょう。
ハルゼミ《ゆっくりと「ジーッ・ジーッ…」と鳴く。》とあります。
空蝉のいづれも力抜かずゐる 阿部みどり