自分の本棚はこれまで、自分がどんなことに関心を持ったかを知らせてくれます。昨日今日と本棚を整理して引っ張りだしたのが、
と、これです。
両方とも「死ぬ気がしない」という話ですから、関心を持ったのも当然でしょう。
宇野千代さんの本は文庫本としては1999年6月発行ですが、元は平成七年(1995)十二月に単行本で出されています。金子さんのは2014年10月ですから二年少し前、この俳人の俳句も好きですし、その発言も気に入っていますのでこの本以外にも何冊か棚にはあります。
宇野千代の作品は読んだことがありません、文庫本のカバーに「愛欲の世界を描いて比類のない地位を確立」とありますから、「死なないような気がする」気力の根源も理解でき、是非読まねばと思うのです。ただ本人はこれを書いた半年後に亡くなってしまったのです、満99歳の半年前です。それだけにあるべき「気力の方向」を示してたものと思い読みだしてみようと思います。
金子さんは現在も朝日新聞「朝日俳壇」選者をつとめている1919年生、97歳。テレビで見かける国会前などでの「アベ政治を許さない」は金子さんの筆になるものです。
満80歳を目の前にしてこの魅力ある作家と俳人の筆になった言葉を拾い読みしてみようと思います。