kaeruのつぶやき

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80歳からの冒険。

2017-04-27 23:53:30 | 「てんがらもんラジオ」

ゲスト山本清洋さんは今回で5回目の出演になると思います。2014年6月に2回続けてのお手玉の話で、私のお手玉に対する認識が「たかがお手玉」から「なるほどお手玉」に大きく変わったのでした。2014年7月の時のタイトルは「高齢者と子どもを結ぶもの」、昨年10月については「遊びこそ子供の成長」とつけてあります。

今回も「トム・ソーヤ」を話されましたが、この間の山本さんの話の原点は「トム・ソーヤの冒険」にあり、そのことは今回を視聴されれば納得してもらえるでしょう。

 http://www.ustream.tv/recorded/102697545


私の本棚に「トム・ソーヤ」はありませんでしたが、『ハックルベリー・フィンの冒険』がありました。岩波文庫のカバーの絵の筏に座っているハックは何歳くらいなのでしょうか。浮浪児ハックの冒険のはじまりを考えながら、仮にハック8歳とし自分に引きつけてみます。

このところは間近な80歳にこだわり、思いの起点がそこに向かうのですが、そのひとつとして8歳の私の「冒険のはじまり」は72年前、終戦の年です。日本人全部が行き先不明の「大冒険」に臨んだ時、小学校2年生でその大冒険に参加したのでした。それは新しい日本への入口で、特に日本人男子として決められていた戦争に行って死ぬという「定め」から解放されたのです。

私より6歳違う亡き兄は、それまで信じ込まされてきた「巨大な嘘」に直面し、それ以来一切の「作り話」を拒否したと言っていました。そのせいか兄の本棚には小説類がありませんでした、ただ一冊を除いて。それはトルストイの『クロイツェル・ソナタ』でしたが、兄の恋愛と結婚の時期に読まざるを得なかったのでしょう。人生の最大の「冒険」に直面して、さすがに「作りごと」言いかえれば想像力に頼らざるを得なかったと推測します。

少年トムやハックの魅力はその自由さにあり、羽ばたく想像力にあります。想像はけっして妄想ではありません、現実を切り拓く確実な力として人生を導きます。同時に少年少女等の抱く想像は将来に規定され拘束されます。80歳という時点に立っての想像はそこからも解放され、誠に自由に羽ばたくことができます。

さて、80歳の想像力をどう発揮させ何を実らせるのか、なかなか楽しい事です。想像力の一翼にブログ、フェイスブックなどが力を添えてくれるのは間違いありません。また山本さんの子供の成長についての見識は大きな刺激になります、高齢者が常に子供の実情に心を寄せることは自分の想像力を燃焼させます。