雑誌「経済」のバックナンバーを拾い読みしていましたら、2008年5月号の大特集「マルクスの経済学のすすめ」に「目から鱗が落ちる」20の事例(友寄英隆氏・当時「しんぶん赤旗」論説委員、寄稿)がありました。
以下はその19事例目です。
「賃金」を、なぜ「賃銀」と表記するか、その理由
もう一つ、その第2例目は、
「自分の頭で考えろ」とマルクスが言っていること
最初に、第2例目です。
【『資本論』の学習会の講師をやりながら、絶えず強調してきたことは、解説書などを読むまえに、まず自分の頭で徹底的に考えるということでした。
何回目かのとき、それまであまり気がついていなかったマルクスの次の文章が目に飛び込んできて、改めて、我が意を得たりと思ったものです。
「それゆえ、価値形態にかんする部分を別にすれば、本書を難解だと言って非難することはできないであろう。もちろん私は、新たなものを学ぼうとし、したがってまた自分自身で考えようとする読者を想定している」
この文章の「価値形態は難解だ」というところはだれでも知っていますが、その直後に、マルクスがこんなに大事なことを言っているとは、案外見逃している人が多いのです。】*アンダーラインは友寄氏
さて、第19例の「賃金と賃銀」については、「まず、自分の頭で考える」でいきましょう、友寄氏の回答は明日に。