やっつけ仕事というのはその場限りの間に合わせ仕事という意味で、いいかげんで雑な仕事のことです。前回の講読会で資本論第二部が終わって次の水曜日から第三部に入るのです。
その第一回の報告担当の番で、先程から『資本論 第三部』を目の前にして、この言葉が頭に浮かんきています。
それにしても第二部まで良く来たのもだ、という思いです。ここまで来た以上は意地でも終わりまでという「真理の探求」 などとは程遠い気持ちで第三部に取りかかりました。
この第三部はいよいよ現実の経済現象の解明に入るのだそうで、実際の価格・利子・地代などが俎上に乗せられてきます。それは第一部、二部での資本主義の本質の理論的解明を経てこれらの現象を根底から捉え直すのがこの第三部の眼目だということです。
多分、第三部を学びながらいかに第一部第二部をいいがげんに読んできたかを痛感するでしょう。この期間、四回に一回は回ってきた報告担当に「強制」されながらの学習のおかげでここまできたのです。「鬼平犯科帳」を読むのとは違う楽しみもあります。
ここしばらく、あるときは「鬼平」またある時は「資本論」という変な取り合わせで頭を回転させましょう、回る間は!