「小坪と古壺」の続きではなくてすみません。今日は地元の「のぞみ会」のクリスマス会で、誠に賑やかに1年の締めくくりになりました。
来年も笑顔の多い集まりにしましょうと、〆ましたのがこの写真です。
集まりに顔を出した社保協の「たより」です。
「100歳まであと何年??」〜人生100歳時代の設計図〜
葉山町長が、9月に町内在住の100歳以上の方、26人 (男性3人、女性23人)を表敬訪問したそうです。神奈川県でも、健康寿命が延びる中で、県民の皆様一人ひとりが100歳をひとつのゴールとして、そこから逆算して人生の設計図を描いていくことが大事になると考え、「人生100歳時代の設計図」というテーマを問題提起しています。
神奈川の 「未病を改善する」 取組み
現在100歳以上の人口は、全国で6万5千人を超え、2050年には約70万人に達すると推計されています。 また、神奈川県は全国一、二を争うスピードで高齢化が進むとされており、医療や介護を要する人が急増するおそれがあります。
こうした中、神奈川県では、 「未病を改善する」 取組みを進め、心身の状態を「健康か病気か」といった明確に二つに分けられるものとしてとらえるのではなく、 健康と病気の間で常に連続的に変化するものとしてとらえながら、「食」「運動」 「社会参加」の見直しによって、 人々の健康を維持し、 より良い状態にして、健康寿命を延ばそうとする取組みを進めています。 その結果として、元気な高齢者が増え、若者や現役世代にとっても、元気に生活できる期間が延びることにつながる仕組みづくりをすすめています。
「人生100歳時代の設計図」 80歳、90歳、 その時、 何をしていますか?
健康寿命が延び、 人生100歳時代を迎える中、一人ひとりがそのことを念頭において、 人生の設計図を描くとともに、それを支える働き方や学び方など、社会のあり方を見直していくことが必要です。 また、高齢者に留まらず、若い世代の方々も 「人生100歳時代」 のライフプランを考え、「生きがい」を持って社会に参加する地域づくりを進めていくことが大切です。 葉山町社会福祉協議会では、 葉山町の皆様と一緒に 「人生100歳時代」にふさわしい、誰もが安心して暮らせる地域社会の実現に向けて、 これからも共に考えて推進していきたいと思います。 「人生100歳時代の設計図」 あなたならどう描きますか?
引用: 神奈川県ホームページ
クリスマス会のなかでも、人生100歳時代に向けどう向かっていくのかが話されました。仲間のなかでも96歳を最高齢に90歳代が3人、元気に例会の毎回出席そのうちの2人が35年前の会創立者であることは嬉しいことです。それだけにこの「センターだより」を手掛かりに、会員一人一人の100歳に向けてどう向かっていくか、会員共通の問題として話し合い、事をすすめていきたいと思います。その際「人生100歳時代の設計図をどう描くか」よりも「〜どうデザインしますか」という方が良いでしょう、この笑顔の一人ひとりにあっているでしょう。
さて、今日のタイトル「人生100歳時代と郷土史」について。
自分の100歳へのアプローチをデザインする時、「どう生きてきたか」は住んでいた町や市と深い関係があります。これから高齢あるいは超高齢の時期を暮らしていくうえでは、更に重要な関わりがあります。
それはその町や市の歴史のなかで作られてきた事です。主に「現代」に属する事ですが、それを遡れば戦中戦前はもとより明治から江戸時代ヘ、さらにその先に元があるという事を今回の小坪巡りが教えてくれたことでした。外部の人にとっては観光名所であっても、そこに暮らす人には日常の生活条件です。
小坪の急な坂道や狭い石段も神社や邸跡等を見に行く人にとっては「これが大変だ」という思いで過ぎますが、住んでいる人にとっては子供の頃からの歩き慣れた道です、しかし老いてからの状況は異なって来ます。以前横須賀市内の山地を福祉事業の視点で歩いたことがありましたが、この地形も鎌倉時代の武将にとっては走り慣れたものであったでしょうが、21世紀の高齢者にとっては暮らしにくさの一要因になっていました。
郷土史がそこに住み終焉の地である人の歴史であれば、生活の有り様の歴史であり、それを受けてどう生きていくか、どう人生をデザインするかということへの解答に役立つものであらねば、と考えます。