ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

あたふたフランス旅行(11)

2011-02-11 06:00:00 | 旅日記


1月21日(金)
今日は長距離の移動日です。7時半、リヨンのホテルを出てブールジュへ向かいます。
広大な農耕地や牧畜地を見ながら382kmを走って…



昼頃、ブールジュに着きました。



近世の面影を残す古い民家の町並みが続きます。昼食を済ませてブールジュ大聖堂へ。



ブールジュ大聖堂 Cathedrale de Bourges
正しくはサン・テティエンヌ大聖堂。12世紀末から13世紀末にかけて造られた主教座聖堂
(カトリック教会の各教区の中心となる教会)です。

ゴジック様式のこの美しい聖堂は、1992年に世界遺産に登録されています。前の庭園から
その全景を見たところです。



庭園の美しい彫刻



西正面のファサードには5つの扉があります。



一番大きい中央の扉口は「最後の審判の扉口」と呼ばれています。



タンバン(扉口の上部のアーチに囲まれた半円形部分)とアーキヴォルト(タンバンの
周りの飾りアーチ部分)を拡大してみました。
タンバンの一番上層で両手を拡げているのは最後の審判におけるキリストです。
中層で秤を手にしているのは大天使ミカエル、魂の重さを量っています。その左側が選ば
れた者達の天国、右側が地獄に堕ちる者達です。右端には地獄の釜があります。
タンバンの下層には甦る死者たちが描かれています。下の人物像は「美しき神」。
見れば見るほど精緻で美しい彫刻です。



中央扉から教会内部に入りました。窓が大きくとられているので他の教会に比べて、
とても明るく感じました。大きなシャンデリアが下がっています。



ここにも天文時計がありました。









美しいステンドグラスの数々です。最後のものの最下部には寄進者の職業が描かれています。
このステンドグラスは印刷業者の寄進によるもののようです。

次は古城の散在するロワール地方へ参ります。