フランス観光最終日の午後は、パリから南西に約20km離れたヴェルサイユ宮殿へ行きました。
再びエッフェル塔の下からセーヌ河沿いに走って、ブローニュの森の端をかすめて川を渡り
郊外のヴェルサイユの町に入りました。
ヴェルサイユ宮殿 Château de Versailles
駐車場から見た宮殿。南翼の一部が見えます。
現在、正面の鉄柵門付近が工事中で、ちょっと景観を損ねているのが残念です。
門をくぐったところで、入場口が広い内庭のはるか向こうに見えるのに、♀ペンは何時に
なく弱気で「バスで待ってる」と言いだしました。座っていたら楽だろうと思って、独り
で入場しました。
内庭とファサード
世界遺産・ヴェルサイユ宮殿はルイ14世が建造したフランス絶対王政を象徴する建造物です。
1661年、パリから宮殿を移すために工事を始め、21年後に未完成のまま宮廷が移転、完成し
たのは1710年でほぼ半世紀を要しています。
団体の場合は15分ごとに厳格に入場時間が決められています。私たちのグループの入場時間
まで30分ほどありますので、それまで自由行動になりました。
いわゆる「噴水庭園」の方へ急いで向かいます。宮殿の西側の写真です。
水の前庭。池の四隅に王国の象徴とされる四つの河川を表すブロンズ像が配置されています。
「水の前庭」の西端から見る壮大な庭園。東西に一直線に伸びる軸に南北の軸が直角に
交わっています。手前の泉水が「ラトナの噴水」、その下の段にある「アポロンの噴水」
から長さ1,650mの大運河が西に伸びています。
ラトナの噴水。
テーマはギリシャ神話「アポロンの少年時代」のエピソードです。村人たちに馬鹿にされた
アポロンの復讐をするため、母親トーレーが夫(アポロンの父)ゼウスに頼み村人たちを蛙に
変えてしまう場面です。
まだまだ見所が多いのですが、もう自由時間がなくなりました。駆け足で集合場所に帰り
ます。(ヴェルサイユ宮殿の項、続きます)