花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

「大人の休日作戦」

2015-03-05 23:35:34 | 国内旅行
ゲストのmomoさん命名「大人の休日作戦」とは、JR東日本「大人の休日10周年パス」を使い、毎日 仙台⇔東京 を往復するという、私的むちゃ旅行計画を言う。

「大人の休日10周年パス」はJR東日本管内を4日間フリーで乗り放題、そのうち新幹線指定席を6回使用できる。故に、3日間毎日、展覧会を観るために仙台から東京へ新幹線通勤していた。老体に鞭打つ旅ではあったが、収穫は大きかった。

観た展覧会
・「燕子花と紅白梅-光琳アート」MOA美術館
・「グエルチーノ展」国立西洋美術館
・「THE 琳派」畠山記念館 
・「ルーヴル美術館展」国立新美術館


合間にポール・ボキューズ ミュゼでランチ

老体にはかなり応えたが、しっかりと楽しんでしまったのだった♪

東京へ行ってきた。

2015-01-17 23:42:58 | 国内旅行
今週、人間ドック受診のため東京に行ってきた。もちろん展覧会も抱き合わせだが、憂鬱なことに期末試験が控えていたため、心から楽しめる状況ではなかった。先生が突然「来週、試験します。」って言っても、検診の予約変更は間に合わないのだ(涙)。

で、観た展覧会は…
・横浜美術館「ホイッスラー展」
・東京ステーションギャラリー「東京駅100年の記憶」
・松屋「没後400年 古田織部展」
(okiさんチケットに感謝!)

もちろん試験は切り貼りだらけのダメダメ内容で提出しちまいましたっ(>_<)

大人の旅?

2014-10-05 23:39:09 | 国内旅行
歳を重ねるごとに良い事が少なくなる大人にJR東日本がプレゼントする「大人の休日パス」。この17,000円のパスはJR東日本全区域+JR日本北陸エリアが4日間乗り放題。新幹線の指定も4回まで使える。しかも若者の皆さんは買えません(笑)

ということで、年齢だけ大人の私はパスを購入、久々の国内旅行をしてしまった♪

1日目 仙台⇒東京 ・国立新美術館「オルセー美術館展」 ・「チューリッヒ美術館展」 
2日目 ・根津美術館「名画を切り、名器を継ぐ」 ・東京国立近代美術館「菱田春草展」 東京⇒青森
3日目 ・三内丸山遺跡 ・青森県立美術館    
4日目 青森⇒七戸十和田  ・十和田市現代美術館  七戸十和田⇒仙台

タイトなスケジュールはいつものことだし、国内だから交通の便も悪くはないだろうと思ったのだが…。


三内丸山遺跡


青森県立美術館

確かに青森まではスムースに事が運んだ。しかし、新幹線駅である七戸十和田駅から十和田市の間はバスでの移動となる。ネットで調べてはいたが便数も少なく接続が不便。帰りの新幹線接続のための時間つぶしがなかなかに大変だったのだ(^^;。国内旅行を侮ってはいけませんね。


十和田市現代美術館

それにしても、疲れてはしまったが新鮮かつ充実した旅となった。パス代金はしっかり回収できたし、次回も行くぞ~☆

熱海「ヴィラ・デル・ソル」

2010-01-21 03:01:05 | 国内旅行
実は金曜日に休みを取り、友人のるふなさんと熱海へプチ旅行してきた。宿泊先はオーベルジュ「ヴィラ・デル・ソル(VILLA DEL SOL)」(『蓬莱旅館』温泉お風呂付♪)。

海の幸を使った美味しいフレンチと、相模湾の絶景が眼前に広がるお部屋でのおしゃべりを楽しむ。

そして、何よりも嬉しかったのは『蓬莱』の温泉!「走り湯」はぬるめ好きの私にドンピシャの湯加減だったのだ。 気持ち良くって、もう湯船から出たくなかったくらい(笑)。もちろん、翌朝も小鳥のさえずりを聴きながら、オシャレな露天風呂「古々比の瀧」も堪能♪

ディナーは魚介類を中心にしたメニューで、特に7年物の焼き蛤は潮と貝の香ばしさが口の中に広がり、本当に美味しかった!携帯を部屋に置いてきてしまったので画像が無いのが残念。その代わり、朝食は忘れずに撮ったのだった(^^;

 
朝食のテーブル(窓から海が見える)               朝食のサラダとフルーツ&ヨーグルト」
                                     (右上に隠れている自家製みかんのジャムが美味しかった!)

ちなみに、「VILLA DEL SOL」の建物は、元々、紀州徳川侯爵が明治32年に東京・麻布飯倉に、日本で初の西洋式個人図書館「南葵文庫」として建てたもの。その後、取り壊される運命だったのを、旅館『蓬莱』がこの地へ移築。当時の雰囲気をそのまま守りながら、約7年もの歳月をかけて完全なかたちで復元したとのこと。


復元したいかにも洋館らしいサロン

で、土曜日は「ボルゲーゼ美術館展」鑑賞&記念講演会を聴講するため、朝湯でぽーっとしたまま新幹線に乗り、上野へと向かったのだった(^^;

ただいま連休中

2008-06-12 00:53:46 | 国内旅行
前年度に取り損ねていた連休1回分を今週ようやく消化している。

仕事で心身ともにヘトヘト状態だったので、前半はゆったりと過ごしたいと仙台へ帰った。友人たちと一番町で飲んだり、母と松島へ一泊したり。もちろん、松島のホテルのお料理は鮑と蟹の炭火焼付で、豪華に美味しゅうございました~(#^.^#)

さて、東京へ帰る新幹線に乗る前に仙台駅で面白そうな駅弁を購入。「女将のおもてなし弁当 宮城松島編」。具の種類も多く、カラフルで味も結構いける。私の好きな牡蠣が入っているのも嬉しかった♪


「女将のおもてなし弁当 宮城松島編」

携帯カメラで撮ったのだが、走行中の揺れのせいかなんだか歪んでいるね(^^;

京の紅葉

2006-12-09 03:58:26 | 国内旅行
五島美術館の「名碗展」で茶碗の魅力に目覚めて以来、なんやかんやと茶碗や焼きものを観る機会が多くなった。茶道もやらないので、ただ純粋に眺めて楽しむだけなのだが…。そんな私のお気に入りビッグ3は、樂長次郎・本阿弥光悦・仁清である。って、京焼好きということだろうか?

今年の9月には三井記念美術館「赤と黒の芸術-楽茶碗」展で長次郎茶碗をたっぷりと観ることができ、樂家代々の茶碗を心行くまで堪能した。そんななか、京都の樂美術館で「光悦と樂道入 ― 二つの樂茶碗 二人の交友」展が開催されるというポスターを見る。行きたいけれど京都は遠いなぁ…と思っていたら、京都国立博物館でも「京焼―みやこの意匠と技」展が開催されるとのこと。細見美術館でも「江戸琳派 抱一・基一の粋」展があると言うし…。う~む…とかなり悩みながら…京都に行く!と決心したのはゲストのCojicoさんのブログを拝見したからでもあった。「大レンブラント展」の時に行きそこなった智積院も見たいっ!これでほぼ出揃ったかな(笑)

ところが、京都は紅葉の季節真っ盛り。まず、ホテルが取れない。ようやくキャンセル待ちをしてホテルを確保できたのは樂美術館の展覧会の最終土曜日だった。滑り込みセーフ!(笑)





紅葉狩りで混み合う京都で、美術館めぐりに終始するなんてねぇ…と、溜息つきながら駆け巡っていたのだが、そこは京都、ちゃんと道すがらに紅葉見物もできたのだった(笑)。ということで、画像は樂美術館から北村美術館に移動する際に横切った京都御所の紅葉。

荒川静香 ― 仙台凱旋パレード

2006-03-28 01:28:54 | 国内旅行
土曜日、東京都美術館で「プラド美術館展」を観た足で新幹線に乗り、仙台へと向かった。
荒川静香選手の凱旋パレードを見るため…ではなく(笑)、母と仙台近郊の秋保温泉に2泊の逗留予定だったからだ。

で、旅館にあった26日付け地元紙の河北新報を見てビックリ!荒川選手の写真が全面に出ている(紙面による)ラッピング広告だったのだ。記事によると27日の12時30分から凱旋パレードがあるとのこと。ちょうど東京への帰りの時間に間に合う!

ということで、オープンカーに乗った荒川選手を観た。二番丁の沿道に並ぶ人垣の隙間から、一瞬!(^^;;

鎌倉日帰り旅行(2)

2005-10-22 04:54:27 | 国内旅行
昼食の後に葉山に向かったのだが、葉山の御用邸前が物々しい警備体制と、沿道に人波が見られた。きっと皇族のどなたかがいらっしゃるのだろうという話だった。でも、見物している余裕は無い。
海岸線に沿って行くと目指す美術館はあった。Nさんとはここで一旦別れて分派行動をすることになっていた。Nさんは葉山のお友達のところでお茶、私はこのために来た「シュヴァンクマイエル展」だ。


<神奈川県立近代美術館葉山館>
「映像と造形の魔術師―シュヴァンクマイエル展 GAUDIA―幻想のプラハから 」
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2005/Svankmajer050726/index.html

私がヤン・シュヴァンクマイエルを知ったのはクエイ兄弟のパペットアニメを観てだった。近年チェコ・アニメは世界的にも注目されており、特にヤンの創り出す奇妙で幻想的な映像は様々な作家に影響を与えている。入口正面一際目を惹くように展示されていたのも、奇妙な樹の根の人形「オテサーネク」で、同名映画の主人公だ。今回の展覧会は映像の「映画祭」、ヤン&エヴァ夫妻の絵画と造形中心の「展覧会」に分けられており、私が観たのは「展覧会」になる。

シュヴァンクマイエル夫妻により『GAUDIA(ガウディア)』(ラテン語で「悦び」「楽しみ」)と題された今回の展覧会は「マニエリスム的蒐集物の陳列室の一部を成す、主要なテーマ群のひとつ」で「グロテスクで滑稽であり、風刺的、諧謔的であるような作品のこと」だそうだ。『GAUDEIA』の展示は6章から構成されていた。
第Ⅰ章「博物誌」、 第Ⅱ章「形成」、 第Ⅲ章「触覚主義」、 第Ⅳ章「夢/物語/エロチシズム」、 第Ⅴ章「ドローイング/アニメーション」、 第Ⅵ章「人形/映画」

ヤンは幼少時に家庭用人形劇セットをプレゼントされ、シュルレアリスムの洗礼を受けながらも、国立アカデミーで人形劇の演出と舞台美術を学ぶ。ヤンの作品の多くはルドルフⅡ世のヴィンダーカマー(驚異の陳列室)やシュルレアリスムから得影響を受けたと思われる作品が多い。今回、私的に一番面白かったのも、第Ⅰ章「博物誌」のまさにルドルフⅡ世のマニエリスム的蒐集世界を髣髴する作品だった。

第Ⅰ章「博物誌」に展示されていた『シュヴァンクマイヤー百科事典』は人間の臓器や自然界の生き物、植物をコラージュし、全く別の幻想的動物や昆虫を創造したインクによるペン画作品である。ヤンの想像力という魔術は現実の断片の寄せ集めから超現実的な生物や世界を活写して見せる。その立体版コラージュである「博物誌のキャビネット」や「食虫動物」「三本足の鉱物」もグロテスクでありながら目の離せなくなる驚異の生物だ。しかし、その造形物には不思議な魅力が宿っている。ブラックユーモア的な生命の循環を感じてしまった「黒い聖母」など錬金術的世界を表わしているらしい。

16世紀、プラハに遷都した神聖ローマ帝国皇帝ルドルフⅡ世も錬金術の世界にのめり込み、その宮廷ではあのジュゼッペ・アルチンボルドが活躍した。ヤンは「自然」と題する作品でこのマニエリスム宮廷画家へのオマージュを奉げている。海洋生物を散りばめた横顔の絵はまさにアルチンボルド作品を彷彿するのだった! 野菜から構成された「アルチンボルド風の頭部」と題された像(造形)などそっくり。ヤンの第Ⅰ章はまさにルドルフⅡ世的なクンストカマー(蒐集物の陳列室)を呈していた。どうも私的にはこの第Ⅰ章だけで大満足となった。と言うことで、第Ⅱ章から第Ⅵ章も興味深い作品が多かったのだが、敢えて感想は省略する(笑)。後はRUNさんのご感想に期待する花耀亭であった(^^;;;

「グロテスク、遊戯、魔術という聖なる『三位一体』は、ありとあらゆる蒐集物の陳列室の基本的な柱を表しており、想像という魔術世界、すなわち現代の実用本意で功利的な文明に対立するもうひとつの世界の窓となることを目指している」(エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー&ヤン・シュヴァンクマイエル)

なにやらアンドレ・ブルトン『魔術的芸術』を想起してしまう。ヤン・シュヴァンクマイエルはきっとプラハというルドルフⅡ世の幻夢の世界で育まれたシュルレアリストなのだろうと思った。


美術館前でNさんの車に再び拾ってもらい、眺めが良いという音羽の森でお茶するために、ホテルの急な坂を上る。


<葉山ホテル音羽の森>
http://www.hotel-otowanomori.co.jp/hayama/
お洒落なリゾートホテルという感じ。テラス・カフェでお茶したのだが、目前に海が開けているロケーションに、シチリアで泊まった カポ・タオルミナのレストラン(グラン・ブルーの♪)を思い出した。生憎の曇り空だったが、湘南のおだやかな海は東北の海とはちょっと違う感じだ。
食べたもの:本日のおまかせデザートセット(オレンジケーキ・ジェラート添え+紅茶)
 
紅茶のおかわりをした後、鎌倉に戻り、Nさんに感謝しつつ解散。充実した鎌倉旅行だった♪

鎌倉日帰り旅行(1)

2005-10-10 22:45:44 | 国内旅行
ゲストのRUNさんの掲示板で神奈川県立近代美術館葉山館で「シュヴァンクマイエル展」があることを知った。以前、クエイ兄弟のパペット・アニメを観てシュヴァンクマイエルに興味を持っていたので、ぜひ観たいと思った。ちょうどゲストのokiさんから小瀧美術館の招待券も頂戴していたので、抱き合わせ鎌倉行きを企画する。
まずは…と言うことで、鎌倉に住む会社のNさんにジモティ情報を求めた。するとアッシーさまになってくださるとのこと(^^)v

さて、湘南は初めてという田舎者の花耀亭が周ったコースは…
小瀧美術館(北鎌倉)→ 逗子アリーナ見物 → CANTINAで昼食 → 神奈川県立近代美術館葉山館 → ホテル音羽の森でお茶 → 鎌倉(解散)


<小瀧美術館>
「20世紀の遺産ムラーノ・ガラス―息づくガラスの人形展」
http://www.kotaki-museo.com/index.html

北鎌倉駅すぐ側にある20世紀ヴェネツィア・ガラス作品を展示してあるこじんまりとした美術館だ。今回の特集はガラスの人形で、様々なスタイルと造形の作品が展示されたいた。

フラビオ・ポーリのデザインによるセクーゾ・ヴェトリ・ダルテ工房の「コロンピーナ」と「ピエロ」は、いかにもムラーノ・ガラスらしい金粉交じりの繊細で軽やかな手作り曲線で装飾された、陽気な雰囲気と衣装が印象的な作品だった。人形の顔には黒のマスクがつけられており、ヴァネツィアのカーニヴアルを連想させる。同じポーリの「恥じらい」は一転して透明ガラスの彫像とも言うべきシンプルな小像だ。裸の女性が恥ずかしげに手で顔と身体をかくしている。ガラスをみごとに扱った完成された造形である。

アルフレード・バルビーニのデザインによるヴァムサ工房の「サラマンダー」はまったりとした光沢のガラスの肌合いが気に入った。一口にヴェネツィア・ガラスと言っても様々な質感と造形を見せてくれる。そのなかでも一際目を惹いたのはピノ・シニョレットと工房による「シャム猫のファミリー」だった。お母さん猫と四匹の子猫たちが愛らしい仕草を見せている。ガラスとは思えないほど表情豊かな造形で、観ているこちらまで楽しくなる。そのうえ、手前端の子猫の前には何とガラスの魚の骨が置いてあり、思わずニヤリとしてしまった(笑)

1階は特集展示室になっていたが、2階はアンティークのヴェネツィアン・ビーズや装飾ジュエリーが展示されたいる。色彩豊かな小さなビーズの一粒一粒に施された更に繊細緻密な装飾…薔薇の花に金の装飾など思わず唸ってしまった。ビーズの素材感も色彩デザインも実に様々だ。美しいガラスビーズは今でも愛好されており、趣味でーズ作品を作る方々も多いようだ。
ヴェネツィアン・ビーズの装飾品の他にも、2階の一番奥にはシャネルやディオールのジュエリーなども展示されており、きっとこれらのコレクションを収集した方は美しく繊細なものを好む女性なのだろうと思いながら、吹き抜けの2階から1階のショップを見ようとした時、一番素晴らしい作品を見つけてしまった!何と天井から豪華なヴェネツィアングラスのシャンデリアが…!!

実は、北鎌倉にこんな素敵な美術館があることを知らなかった花耀亭だった(^^ゞ。招待券を下さったゲストのokiさん、ありがとうございました!


次に電車で鎌倉に移動して、Nさんの車に拾ってもらい、鎌倉から海岸沿いに葉山の方に向かった。

<逗子マリーナ>
http://www.riviera-r.jp/zushi-marina/
はーっ、日本のリビエラだそうだ(・・;)。道路沿いにパームツリーが並んでいて、日本じゃないみたいにオシャレ。ヨットやクルーザー遊びをする余裕のある人たちが結構いるらしい。敷地内のマンションは殆ど別荘になっているようだ。夏は混むようだが、小雨が降っている秋ということもあり人影もまばらである。ふ~ん、日本にもこーゆーところがあったのね…と田舎者の花耀亭はしきりに感心してしまった。

<CANTINA> 
http://www.cantina-zushi.com/index.html
材木座海岸正面にあるピザ・レストラン。海の見える窓際の席でお食事。地元で漁れた魚介類がどっさりの特製ペッシ・カンティーナやしらすのサラダが美味しかった!このお料理だったら白ワインが飲みたいよね~、と言いつつも、アッシーさまに遠慮して飲めなかった(^^;
食べたもの:真鯛のカルパッチョ、釜上げしらすと海草のサラダ、ピッツァ・ペッシ・カンティーナ、フカヒレとからすみのアーリオーリオ、紅茶。

(続く)